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『西遊記 はじまりのはじまり』からの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

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写真:最近めっきり買わなくなったパンフだがこれは買わずにはおれんかった
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のパンフとクリアファイル。
『西遊記』のチラシも~。




 これから公開作品と今日から公開作品の傑作2本を立て続けに見て今も満足感に酔いしれ中。


傑作「ミラクル7号」以来、6年ぶりな上に、
興収200億円を記録したチャウ・シンチー監督作品
『西遊記 はじまりのはじまり』
11月公開に先駆けて、一足お先に観了!

やはり周星馳作品は期待を裏切らない。
誰でも知ってる「西遊記」という話を元にした
超ストレートな娯楽作品だけど、
いちいちニヤニヤさせる通なギミックや笑いが豊富なのも相変わらず。
ただ笑えるだけでなく、三蔵法師の成長譚としてもグッとくる内容になってて、
作品に厚みを付けている。

ヒロイン役の、魚顔のスー・チーが強くかわいく魅力的!
封じ込められている時の孫悟空のビジュアルは衝撃を受ける事間違い無し!
「なまか~!」とか言ってる場合じゃない!

ラストはまさかの、昭和世代の日本人のテンションをブチ上げる、
あのテーマ曲が流れ場内大爆笑&大興奮!
「少林サッカー」で衝撃を与えた“あいつ"がまた出演してるぞ!

日本と中国の関係は微妙だけど、エンターテインメントに国境は無い。
これは日本でもちゃんとヒットして欲しい!!





 その後、場所を地元のシネコンに移して、
本日公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』観了!
SFなんだけど、チーム物映画としてそれぞれのキャラクターの
人物描写も丁寧で感情移入出来て最高!
熱くて拳が唸り気持ちアガる!
アライグマ萌える!
クライマックスグッときて泣ける!

各シーンの楽曲の使い方も上手い。
出撃のシーンでかかるランナウェイズの「Cherry Bomb」とか
キャラクターの気持ちとシンクロして昂ぶって鳥肌立った!

現在進行形で、北米だけで3億ドル稼いでるのは
もう一回あいつらに会いたいという人がそれだけ多いからだろうな。
それだけ観賞後感の良い作品だった。
ロッテントメイトで92%フレッシュなのもうなずける。

これはシネコンで大きいスクリーンでかかってるうちに観に行った方が良い!
面白い映画観たいなら急いでGO!



「この空の花 長岡花火物語」&「野のなななのか」2本立て上映




目黒シネマにて大林宣彦監督作品
「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」の2本立て上映観了。
両方3時間弱の長尺なので休憩とか予告入れて滞在時間6時間超で今、呆然中。
ひとつの劇場で朝からの2本立て上映で6時間もいたの初めてだった。

「この空の花 長岡花火物語」
フィクションとノンフィクション映像も問わず、
目まぐるしく入れ混ぜる情報量がカオティックで凄すぎる!
クライマックスの、カタルシスが爆発する混沌とした壮絶さや
ビジュアルの色彩の華やかさの画が映える!
「HOUSE」の頃からまったくブレない映像世界に酔いしれた。

「野のなななのか」
どこまでが現実でどこまでが幻覚なのか
曖昧な境界線が不思議な雰囲気をもたらした静かに狂ってた平和祈願の映画だった。
既に三十路の安達祐実が16歳の役を違和感なく演じてたのはさすが。
昔の女子にしては目がでかすぎるが。

「人っていいね。生きてるっていいね」なんて台詞、普通の映画で喋られても、
陳腐すぎて鼻で笑っちゃうが、静かに散々尖りまくったカオスな映像を
見せつけられまくった後だと、観てる側は「う、うんそうだね」と同調してしまう説得力があった。

説教臭くならないレベルでのメッセージをしっかり訴えつつ、
ローカルなその地を訪れたくなる観光ガイドでもあり、
なにより映画としてのエンターテインメントに昇華させるバランス感覚は、
2作とも匠の手腕ならではと圧倒された。

この大林作品2本立て上映は2作セットで観る事で、
監督の反戦のメッセージをより深く感じられる意義のある上映だと思った。
しかも1500円で観られるのが嬉しい。
目黒シネマで9月5日(金)までやってるので、
なかなか観られない映像体験を体感したい人は行った方が良い!





恋のプロトタイプ




昨日、ポレポレ東中野にて、しゃけやまさんこと
中村公彦監督初の長編作品『恋のプロトタイプ』を最終上映日に滑り込み観了。

感想としては、胸に刺さる、まるで自分の事を見てるかのような、
俺を肯定するSF青春映画だった。
また、前作の中編「スルー・ロマンス」に続き、SF的要素のガジェットを通じた人間ドラマでもあった。

さすがにこれまでの人生で星咲優菜のような可愛い娘と出会った経験は無いので、
そこは映画のファンタジーだが、ラストの失恋の喪失感と後悔の念の嗚咽はあまりに共感し過ぎて
もう少しで泣きそうだったので危なかった。
怪獣より女の方が怖い。

劇中、主人公が3DSで恋愛ゲームにはまりながら測量のアルバイトをするシーンで、
社員のおっさんに測定カウンターの不自然な数字に、
「沢田研二のコンサートが近くであったので…」と言い訳する台詞も
俺が同じ立場ならつい心の中で言っちゃいそうなくらいツボだったなあ。
まあ確かに実際のジュリーのコンサートの客層は50代〜60代の女性ばかりなんだが。

非現実的に可愛くてエロい肢体の星咲さんに比べ、
相手役の主役の男優さんとその友達の表情や演技も、
アイドルの現場にホントにいそうなアンバランス感も絶妙。
先週のTIFに客としていてもまるでおかしくない。
彼らとはヲタ現場で仲良くなれそうなリアル感も作品世界への没入度を上げていた。

主役の男優と星咲優菜との最後のセックスシーンで、
騎乗位になった星咲さんの巨大なおっぱいをやたら長回しで映し出すカットは、
ずっと見てると巨大なおっぱいが別の生き物の目のように見えてくるのが、
ある意味ホラーで、男の過去のトラウマを呼び起こすという説得力に満ちていた。

非現実も現実になると残酷なまでに辛いものになるという事が身に沁みる、
全体的に笑える内容で、劇場内も笑いで溢れていたが、
自分にとっては観てて、心のざわつきが止まらない、後味の残る作品だった。
本作の主題がゲームからアイドルとして置き換えると、自分にリアルに響いてくる。

終映後に出口で、監督・キャストの見送りがあったが、
主役の男優さんに素直な感想を告げたり、
しゃけやまさんに「『ゴジラ』より面白かったです!」と、
ひいき目抜きで本心の感想を言っておいた。
「ホントですかあ?」と返されてしまったが、ホントです。
映画ってどれだけ自分を肯定してくれるかなんだよなあと本作を観ててつくづく思った。


そんな傑作が9月5日にDVD発売という事でポチっ!

恋のプロトタイプ [DVD]

なかのインディーズ・ムービーコレクション Vol.1 世志男×中村公彦監督特集

昨日なんて日は、中野にあるなかの芸能小劇場にて開催された、
『なかのインディーズ・ムービーコレクション Vol.1 世志男×中村公彦監督特集』
へ行ってきた。


5年前にmixi上で知り合って以降、
飲みに行ったりしたりして交流のある、
俳優・サーモン鮭山氏こと中村公彦監督作品が
一挙に観られるという機会もあり、
これは行かねばと思っていたのである。


2名の監督による東京初上映作品やレア作品含めて
7作品の短編上映会である当イベント。
これで1000円は安すぎる!と思うくらい満足感ある作品ばかりだった。



以下、上映された順に作品の感想。


1.『RUNゾンビRUN』(2010年/12分)
監督:世志男


世志男と書いて「せしお」と読むらしい。
「よしお」としか読めん。

ブリーフ姿のゾンビが走って追いかけてくる設定と
呪いのビデオを無理矢理組み合わせるホラーコメディ。

強引な勢いとノリ重視で荒削りな学生映画のノリのようで
ぽかーんとしつつ、個人的にツカミはNGな感じだったので、
「この上映イベント大丈夫なんだろうか?」と不安になる。
12分なのであっという間に終了。

しかし、これ以降の作品はどれも見所ある内容だったのでホッとした。




2.『もうひとりのルームメイト』(2012年/30分)
監督:中村公彦


同棲するカップルの、小説家を目指す男にだけ見える少女との関係を描く、
ファンタジードラマ。

全体的に暗いムードが漂う中の、せつなさ全開のドラマかと思いきや
スリラー的な展開も見せたり、意外な事実も判明したりと面白い。
人物描写がしっかりしてるので30分という短編でも密度の濃い内容になっていた。

現代で、PCを使わずわざわざ原稿用紙使って小説を書く古臭い形式を取っている
男のこだわりに、小説家だった父親に対する固執したモラトリアムを感じる。

終始さびしそうな表情を見せる少女役の齋藤映海きゃわゆし!!
悲しいラストを迎える中、哀愁を帯びて去っていく後ろ姿にキュン死しそう。




3.『消えた灯』(2010年/30分)
監督:世志男


学生達にレイプされて廃人になってしまった恋人の復讐に燃える男のリベンジアクション。
廃人になって1人では何も出来ない彼女を男が介護するシーンが目を見張る。
特に一般映画において省かれそうな、排泄の描写を細かく見せるところに
リアリティが感じられ身につまされる。
(ベッドの上で全裸の恋人の糞便を映し出してるのが特に凄かった)

そうした目を背きたくなる生臭い描写があるからこそ、
2人の出会いからプロポーズまでの幸せな時期のシーンの瑞々しさが活きる。
(ベイブリッジの夜景をバックにプロポーズってのは型はまりなバブル臭がしたが)

集まった学生達に復讐するシーンも生臭くリアルな描写で緊迫感ある。
結末もこれ以上無いほど救いが無くてドスーンと打ちのめされた。

ふたつ前に観た同監督のゾンビ映画を完全に忘れるくらい面白かった。







4.『ゆっくりしてけよフェアリーテール(完全版)』(2010年/11分)
監督:中村公彦


夫婦喧嘩の代行をロボット同士が行うという漫画チックなコメディ。
作業用のツナギにマスクとゴーグルで顔を隠しヘルメットを被って、
『私はロボットです!』という強引さに打ちのめされる。

イケメンだった夫が今じゃ脱サラして太って
家に引きこもるデイトレーダーという設定も笑える。

引退した女優のしじみがロボットのフェアリーテール役を演じてて、
ロボット同士がしばき合うという意味では確かに
『リアル・スティール』な感じだった(笑)

でも、このフェアリーテールはなんで13年間も起動しなかったんだろうか。
13年間夫婦喧嘩してなかったって事?




5.『Mr.SCAPEGOAT』(2009年/24分)
監督:世志男


刑務所から出所したばかりの身代わり屋の男が、
偽装結婚して一度も会った事のない韓国人の妻の遺骨を引き取りに行き、
その思い出を巡る人間ドラマ。

寡黙な身代わり屋に同行する、妹想いのちゃらい鉄砲玉の男が人間臭くて良い。
暗殺されるやくざの組長役に、なぜかあのPANTAが出てて笑った。

ただ、クライマックスの韓国人の妻の想いを夫であった
身代わり屋が知って嗚咽を漏らすという感動的なシーンで、
女性歌手のバラード曲が流れるのは、型はまりっぽくて
安っぽさを感じずにいられなかった。
こういうベタに「さあ、お泣きなさい」みたいな演出されると、
感動する気持ちにブレーキがかかってしまって勿体無い。




6.『スルー・ロマンス』(2013年/46分)
監督:中村公彦


福岡での映画祭での上映以外では、
どうやらこの日が東京初上映だったらしい。

子役時代から名コンビの人気俳優だった男女が、
実は一度も実際に会った事がないという
非現実的荒唐無稽な設定が面白いSF青春プラトニック・ラブコメ。

男優は、(互いの事務所の社長同士が犬猿の仲の為)女優と共演する時は
小型の映写機で映して芸能活動をしているという設定。

それどんだけ凄え性能の映写機だよ!と突っ込みたくなるが、
脳内SF補完を活用して設定を受け入れると不思議と説得力を持ってくる。
ふたつ前のロボット映画もまた然り。

女優の初の座長公演の立ち上げから千秋楽までを描く話で、
2人の出会いやお互いの想い、悲しい現実、2人を取り巻く
劇団員たちを小気味よいタッチで描いていく。
最後は爽やかに終わり、青春ドラマとして面白かった。
全7作品の中で1番良かったな。

目の前にいるのに、触れる事が出来ず実感が出来ないもどかしさが
その想いを更に募らせるという気持ちはキュンキュンくる。
『もうひとりのルームメイト』とも共通する、
目の前にいる不確かな存在への強い想いの描写は印象深い。

だがやはりこの作品が凄いのは、
ありえない映写機の技術力と、
男優の身代わりを演じられるほど才能のある彼の兄貴の演技力を、
問答無用で見せられてしまった事かも。




7.『野良猫の恋』(2012年/25分)
監督:世志男


遂に最後の上映作品。
借金の取り立て屋の男と、取り立てた町工場の工場長の娘との
心の交流を描く恋愛ドラマ。

なんかこれに似たような設定の韓国映画を何年か前に観て
息ができないほど感動した記憶があるが、まあそれはいい。

主演の片桐えりりかのツンツンな女子高生役が大変良い。
それに、こうした短編でも、形の良いおっぱいや
肉感ある尻を見せてくれるサービス精神の良さ。
風俗で働いてるがキスはNGな純朴な一面も演じている。

ニコ生中継で知人のアパート内で花火を打ち上げて
書類送検されてるというお馬鹿な事実も踏まえて観ると尚更、良く見える。
今度、AV観てみよう。







全7作品の上映も終わり、出演者の舞台挨拶があり、
イベントは終了。
4時間にも及ぶ長丁場だったが、短編の連続上映だけに
そこまで長さを感じずに観られた。


世志男監督は、舞台挨拶で2歳の長男が乱入したりしてたが、
監督業で子供持つのは大変だろうなあと純粋に思ってしまった。
氏の初長編作『四畳半革命』観てみよう。


これまで実際に話をしたり交流してきた中で、
中村監督の作家性や監督としての技量は全く未知数だったが、
人間ドラマとして堅実に見せる描写の巧さに加え、
非現実的要素もブレンドして見せられるバランス感覚の良さ
を垣間見られた。
現役のアイドルを起用したドラマとか撮って欲しいなあ。



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(左端が中村監督、右1列目端が世志男監督)

『地獄でなぜ悪い』はなぜ悪い?(ネタバレあり)

地獄でなぜ悪い02

 園子温監督の初のコメディ作品『地獄でなぜ悪い』を観た。

20年前に監督自身の体験を交えた脚本の概要、既に観た人の評判、
予告編などで、久々に筆者の観たい園子温映画が観られそうで、
期待値のハードルが上限まで上がっている中での鑑賞。


 だがしかし、あまりに期待値が高すぎたのに反して、
観終わってスカッと出来ずに劇場を後にした。
なんか納得いかない気分の悪さ。


なぜ悪い?
「生涯にただ1本の歴史的作品を撮る!」と標榜したまま
1本の映画も撮れずくすぶっている長谷川博己率いる
素人映画制作集団「ファックボンバーズ」が、
國村隼と堤真一が対立するそれぞれの組長を演じるやくざの組同士の
血飛沫飛び散る抗争を撮影して映画にするという、
ブッ飛んだあらすじは、「こりゃ面白そうだ!」という期待感があった。


 あったんだけどな~。
全編通して、なんだか展開がもっさりとしていて、
それぞれのキャラクターの事情を描く中で、どこかテンポの悪さを感じた。
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』のような、
緊迫感が途切れない体感時間の短さを感じさせてくれなかった。

これからの展開を予感させる怒濤の勢いで始まるオープニングに胸躍る。
タイトルバックで流れる『仁義なき戦い』のテーマ曲にニヤつく。

しかも、『愛のむきだし』でも使われたゆらゆら帝国の「美しい」まで流す、
小憎たらしい反則技で
「キタキタキタキタ~!
久々に筆者ちゃんが観たい園子温の映画が始まったよ~~~ん!」
と、
トキメキとワクワクで実に身体がたぎってきた!


 …しかし、その冒頭の威勢の良い進撃のグルーヴ感も中盤辺りで失速
話がもったもたして、ウェットなピアノ曲とか流れたりして、
人物の情感が描かれるうちに、気持ちが徐々に冷めてくる。
コメディ映画ゆえか恐ろしい存在であるはずのやくざが、
全然怖く描かれていないからどうにも物語に緊迫感が出ないのかな。


 ごちゃごちゃと色々あって、今作最大の見せ場である、
対立するやくざの組同士の抗争を素人映画集団が撮影するシーンに。

正直、そのクライマックスの殺し合いに到るまでの間、
観ている筆者の気持ちを昂ぶらせる展開も無いまま淡々と進むのも、
なんだか気が抜ける。
長谷川博己が発狂寸前にテンション高まる様相を観ている筆者は、冷静な気分になる。


そしてようやく始まる肝心の見せ場であるやくざ同士の殺し合いは、
見栄えの良さも考慮して「お互い刀しか使っちゃいけない」という
ルールの中で、
まるで三池崇史監督の実写映画版『殺し屋1』のようにポンポン飛び交う四肢欠損、
血がピューピュー出まくりで、
「ホントにこれがPG-12指定でいいの?!」
思っちゃうくらい痛快で、最初はそれでも観ていて楽しかった。
(※PG-12指定とは…映倫(映画倫理管理委員会)が決めた映画鑑賞の際に、
12歳未満(小学生以下)の鑑賞には不適切な表現が含まれる年齢制限規定のことをいう)

二階堂ふみの『キル・ビル vol.1』のユマ・サーマン並の美麗なローリング斬撃、
堤真一のコミカルかつ切れ味の良い殺陣も実に活劇的で見応えあった。

役者を引退してしまうのは本当に勿体無いくらいにカッコ良いアクションを見せる
坂口拓のブルース・リーの『ドラゴン 怒りの鉄拳』オマージュも笑った。
(今作では唯一、坂口拓に感情移入出来た)

でも、徐々にその刀限定ルールもウヤムヤになり、
一斉に銃器を使い始めたりして、
その血まみれの抗争の終わらせ方が、とてもシラケた。

客観的で公平な役割がいきなり介入してきて終了というのは、
「お遊びもいい加減にしなさい!」というツッコミ的な理屈としては筋が通ってるんだけど、
更なるエクストリームな展開を期待する筆者としては、
スッキリしない残便感


 スピルバーグ製作、JJエイブラムス監督の『SUPER8』の中で、
少年達が撮影していた映画を最後のスタッフロールのところで流していたように、
やくざの抗争が強制終了し、長谷川博己が命からがら撮ったフィルムを持ち帰るところで
『これは全部、作り物の映画ですよ~』というメタ的視点を入れて映画が終了する後で、
当然スタッフロールでその撮られた完パケを見せてくれるだろうと思い込んでいたら、
それも無し!
撮影はしたけど、撮影をした事に満足して、編集作業は終わってないから見せないのか。
あくまで、撮影をするという事が大事で、その撮影した中身は重要ではないのか。
見せろよ!!


その他、細かく気になった点。

・堤真一が二階堂ふみを憧れの偶像として神格化しているという設定は良かったものの、
やはり彼の死に様もそれに絡めてうまくまとめて欲しかった。

・元々、あと10日で出所する友近の為に始まった映画撮影なのに、
結局そこの設定が放り投げ。

・星野源の豪快噴射ゲロのシーン、噴射する口の位置がずれてて冷める。

・あんな見ず知らずの青年の星野源にやくざが大事な資金源である麻薬を預けるのは
いくらなんでもありえない。

・特別出演の成海璃子と長谷川博己の会話のくだりが長すぎる上に面白くない。

・二階堂ふみが演じた、友近の娘役は、アプガの古川小夏(下画像)にやらせるべきだった。
(理由:顔が友近にすげえ似てるから。あと、『讐 ADA』のみーこ、あやのんに続いて、
スクリーンでこなっちゃんが刀で人を殺しまくるのを観たかったから。)
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 「映画愛を見せる為のグラインドハウス映画で、
いちいち細かいリアリティーとか気にすんなよ!!」と、
言われればまあそれも一理もある。
でも、グラインドハウス映画にしても129分は長すぎた。
いや、たとえ長くてもいいので短く感じさせて欲しかった。


以上の点ひっくるめて、今作は悪い意味で、悪いと思いました。




 しかしその本編の内容よりも最も気になったのは、
こんだけ血糊を使いまくっている上に麻薬でラリっちゃう描写もある今作に、
PG12指定を出した映倫の不可解なジャッジ。
映画を審査するジジババ共は、最後の抗争のシーン前に完全に寝てたんじゃないのかね?

PG12指定のおかげか、こういう血生臭い映画が近所のシネコンで観られるのは、
非常にありがたい事ではあるけど。
「PG-12指定でなぜ悪い?」と言われればグーの音も出ません。



 先月までケーブルTVで放送されていた、
園監督初の冠番組であるTV番組『園子温ケーブルテレビ実験室』で、
キーボードを弾き、即興で歌う園監督自身による今作の音楽作曲風景が
最も映画愛を感じられて本編よりも面白かった。

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