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2012年度劇場映画ベスト10 中間総括

10月に入り今年もあとわずかだけど…やっとかねば!

●●2012年度劇場映画ベスト10 中間総括●●
(1月1日~6月30日までの劇場公開作品対象)




第10位
『ももへの手紙』

もも

『人狼』の沖浦監督の最新作。
少女が主人公だったり妖怪が出てきたりとド直球に漂うジブリ臭だが、
妖怪が、突進するイノシシを巨大な放屁で攻撃するなど、
子供が喜びそうなシーンもあって差別化を図っている。

家族愛、子供の成長譚が瀬戸内海の美しい自然と島民の人情と共に描かれていて、
実際に行ってみたくなる。
優香、西田敏行などの非声優陣もキャラクターを好演していて感じ良い。

沢山登場する妖怪のデザインが『もののけ姫』と似通ってるのは
同じスタッフが関わってるから似て当然。
全体的にこじんまりとした話だけど、オリジナル長編の人情アニメ映画として楽しく見られた。






第9位
『愛と誠』

aitomakotoo.jpg


三池崇史監督の今作は完全にスルーしていたが、何やら評判よさげなので
まったく期待せずに観に行ってみたらこれが予想以上に面白かった!

70年代の劇画が原作というだけで、
既に現在の映画観客層のニーズから大きく外れてるのは目に見えてるにも関わらず制作され、
案の定、興行的に大コケだったみたいだが、
個人的には大好きなジャンルの作品。

学園不良アクションもの、純愛ものといった原作通りのジャンルに
昭和歌謡ミュージカルのエッセンスが加わり、見た事ない学園ものとして成立させている。
オープニングの妻夫木聡による西城秀樹のカヴァー『激しい恋』でテンション高まりまくり!
そして主役二人よりも目立つ存在感だった安藤サクラの『また逢う日まで』も
けして歌が上手くないのに心打たれた。
いやむしろ加工されてないヘタ加減だから逆に打たれた。






第8位
『生きてるものはいないのか』

20111125_ikiteru_v.jpg

石井聰亙監督が石井岳龍へと改名してから初の長編作(実に10年ぶり!)。

とある大学キャンパスを舞台に、原因不明ながら無区別に
ひとりひとり心臓発作のような症状で死んでいく様を描いていくだけの
不条理劇なのだが、この作品が著しく面白いのは人物同士の会話。
つまり会話のかけ合いのみが特化され、
アクション映画的なスピード感やテンポによって作品の吸引力を高める役割を担っている。
これまでの石井作品には見られない新たな撮り方が新鮮に感じるも、
クライマックスの爆音で迫ってくるバンドサウンドなど
まさしく石井作品の真骨頂のようなカオティック空間を味わえた。





第7位
『ゾンビアス』

zombieass.jpg


コンスタントに作品を撮っている井口昇監督いわく
今作は「本当に作りたかった作品」と語る。

元々、スカトロAVを撮っていた井口監督だが、
今作はウンコや尻にスポットを置いた、
その嗜好が如実に表れただけでなく、
『片腕マシンガール』、『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』など、
日本映画史に新たな可能性をもたらしたガールズゴアアクション映画の最新型として
感動すら覚える面白さを誇っている。

物語的にも単なる大騒ぎの馬鹿映画というわけではなく、
主人公の成長も真摯に描き、人間ドラマとしてもしっかりとした作りになっている。

その主人公を演じる中村有沙は劇中にヌードを晒すだけでなく、
まるでこれが最後の出演作になってもいいとでもいうような、
クライマックスの闘いの身体を張った狂気の演技には度肝を抜かされる。
そしてあまりにも馬鹿馬鹿しすぎて爆笑の涙を流さずにいられない。
本当によく演じきったと思う。
あんなの普通の女優なら間違いなく断るよ!!






第6位
『ロボット 完全版』

robot.jpg

インド国内で知らない者はいないスーパースター、ラジニカーントの主演最新作。
日本でラジニ作品が公開されるのは『チャンドラムキ』以来、なんと実に7年ぶり。

生身のヒーローとしての人間くさいラジニ様の魅力を映し出す事より
SF作品としての面白さを追求しており、いつものラジニ作品とは違う切り口だったのが
ここ日本でも受け入れやすかったのではないかと思う。
個人的にはそうした人間臭さ的な部分が好きなので残念ではある。
それ以外にもインド映画特有の3時間ある上映時間を2時間半に編集したのも奏功したと言える。
(日本公開版は139分、完全版は177分)


完璧すぎるヒーローの人間くさいカッコ良さのラジニ様の魅力を排した分、
ロボット(ラジニ様が博士とロボットの一人二役を演じている)による
非現実的なアクションやクライマックスのアクロバティックな
ロボット達(全部、顔はラジニ様)の合体など、おおよそハリウッド映画では
観る事の出来ない映像が斬新過ぎて最高!

そして、今作の日本でのヒットを機にようやく今年12月には、
ひとつ前に製作されたラジニ主演作『ボス その男シヴァージ』(本国では2007年公開)が
公開待機中。

5年も待たされた『シヴァージ』をいち早く今年9月のしたまちコメディ映画祭で観たのだが、
こちらでは人間くさいスーパーヒーローのラジニ様の魅力が
これでもかこれでもかこれでもどうだてめえこの野郎馬鹿野郎!と
頭から最後まで3時間ギューギューに詰め込まれた、
中間総括の文章の途中でなんだけど今のところぶっちぎり2012年ベストワンと言い切ってしまえる、
ラジニ様のヒーローっぷりに高揚感と興奮と動悸が止まらない超超超超大傑作!!!!!!
ていうか日本で観る事の出来るラジニ映画史上最高傑作である事は間違いねえ!!
遂に『ムトゥ』や『アルナーチャラム』や『バーシャ!』を超越する作品に巡り会えた!

であるので今作『ロボット 完全版』を観つつ、12月まで震えるハートを抑えながら待て!!
本当のラジニ様はこんなんじゃね~~~~~~~~~んだよ!!!!!!






第5位
『哀しき獣』

kemono.jpg


本国で600万人を動員するメガヒットを飛ばしたナ・ホンジン監督のデビュー作『チェイサー』は、
男2人の熱すぎるガチンコ追いかけっこ対決
目が離せない緊張感溢れる展開と役者陣の演技力の凄まじさで描いていた。
日本でも、自分を含めその熱量の高さに圧倒された映画ファンも多い。
そんなナ監督の最新作は、
更にパワーアップした男2人の熱すぎるガチンコ追いかけっこ対決!!
前作の主要キャスト2人そのまま出演!

ただし、朝鮮族の人物を主人公にした本作は、
国を隔てた人種格差を取り上げる事により、単なるサスペンスものとは
趣の異なる作りになっていて、
前作以上に人間の熱気による湿り気が全編漂って凄い事になっている。
鑑賞後感の後味の悪さもまた違った意味で響く。

追いかけてくる野犬のようなチンピラ達は銃なんて野暮なモノは使わない。
皆、刃物か斧と、肉をぶった切る武器を片手に全速力で追いかけてくるのが怖すぎる!
追われる主人公も斧一本で立ち向かう無茶さ加減も目が離せない面白さ。
人間のギラギラして泥臭い、生への執着を描いた傑作と言える。






第4位
『ドライヴ』

drive.jpg

こちらも当初観る予定すら無かったものの、評判の高さから気になってしょうがなくなって
観に行ったらライアン・ゴズリング演じる名も無き主人公の
言葉を語らず行動で示すハードボイルドなダンディズムにヤラれた!

途中から畳みかけるようにバイオレンスの攻防戦になるところも熱い!
そしてこの主人公が銃火器の扱いにも慣れてるし格闘戦でも素手で人を殺せるくらい強すぎる!
なんでただの車のスタントドライバーがこんなに強いのかわからないミステリアスな魅力も、
同じ男として憧れる~!
ヒロイン役のキャリー・マリガンもショートカットがよく似合ってて美人!

80'sネオンノワール(って言うらしいよ)をベースにした本作、
全編に使われる楽曲や劇伴曲も作品をドラマチックに盛り立てる役割を担っている。

舞浜イクスピアリで大音量上映という形式で観てきたが、
楽曲だけでなく車のエンジン音、銃火器音、人の肉が砕ける音などが増幅されると
もの凄い酩酊感を覚える!
これは来年の爆音映画祭での上映は間違い無いと思う。
アメリカ映画は観る本数減ったけど、たまにこうした凄い作品と巡り会えるのが嬉しい。

今作のライアン・ゴズリング演じるドライバーと、
『ノーカントリー』のハビエル・バルデム演じるアントン・シガーとが
対決したらどう闘っていくか、
そんなスーパーヒーロー大戦を妄想してるだけで軽く1日過ごせる。






第3位
『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』

akb.jpg

正直、アイドルのドキュメンタリー映画というか、元々AKBを舐めていた。
メンバーがうじゃうじゃ多すぎてよくわからないし、
シングル曲も大体毎回あらかじめフォーマットが作られてるような既聴感のあるつまらない曲ばかりだし。

それなのに、コンサートの舞台裏や活動風景を1800円払ってスクリーンで観る価値なんて
あるのだろうかと思ってたが、
たまたまシネコンのポイントが貯まって1本無料で観られるので、
AKBも興味はあったがそこまで乗り気ではない状況だったので良い機会として、
モノは試しに観に行った。
ちゃんと観ないと悪口も言えないだし。
ちなみに客席には小学生低学年女子などお子様も多く観られた。

結果、これは凄え!
打ち震えた!身悶えた!

これはアイドルというジャンルのトップをひた走る彼女達の、
時に光り輝き、時に残酷なまでに襲いかかる現実を描く
甘ったるいアイドル幻想への憧憬を断固拒絶する真摯な音楽ドキュメンタリー映画の傑作だった。

構成としては2011年の彼女達の主な活動の、
震災のボランティア活動と西武ドーム3日間公演が軸になって描かれる。

コンサートの様子は映し出すものの、ステージ上でのパフォーマンスはほぼ映さず
ひたすらメンバーにフォーカスを当てたドキュメンタリー映画として展開。
西武ドームコンサートの舞台裏で、酸欠でバタバタと倒れゆくメンバー達、
公演前に壁に向かってぶつぶつつぶやいていたグループのエース、
前田敦子もアンコールで過呼吸になり、医師チームが介護していく様を克明に映す。
アイドルのキラキラした部分を目的に映画を観に来た小学生女子に見せるには
あまりに残酷な現実ではなかろうか。

その後、見事に復活を遂げてステージへ上がり『フライングゲット』のイントロが鳴り
満面の笑顔で振り付けをし出すシーンはこれがグループのエース、
顔役としての責任なんだな、と鳥肌が立ち思わず涙が出そうになった。

AKBは楽曲を聴くよりも、人間ドラマとして観ていった方が面白いんじゃないかと思わせたし、
こうした面白すぎる事件が裏で行われてるなら注目していかなきゃ損すると思った。
なので、AKBがどんなグループか知りたければまずこれを観たらいいと思う。
『人間ハードコア GGアリン』以来の音楽ドキュメンタリー映画の大傑作!
「アイドル」だってなめてんじゃね~ぞ!!






第2位
『サニー 永遠の仲間たち』

sunny.jpg

1980年代の少女達のキラキラとした青春時代と、
40代になった彼女達の現在をクロスさせながら描いていくのだが、
なんつっても
アイドル映画として最高に楽しすぎる!!
AKB映画がアイドルの厳しい現実と青春の日々を描くなら、
こちらは劇映画として、青春の甘いセンチメンタリズムな日々を描いている。
80年代の時代背景をなぞるような文化や服装、音楽や政治的背景なども再現されていて、
現在との映像のギャップも楽しめるし、
何よりこの「サニー」という女子グループの個性豊かな面々が
キャッキャしてる様を観てるだけでつい顔がにやけてしまう!!
自分もサニーに入れてくれ!と懇願してしまいたくなる。

それまで距離感のあった田舎からの転校生の主人公とグループ1のクールビューティーな子が
居酒屋で未成年なのに堂々と酒を飲み明かして仲良くなるシーンが好き過ぎる!

韓国映画というと、バイオレンスやシリアスな人間ドラマの傑作は数多くあれど、
青春もので初めて好きになれる作品と出会った気分で高揚している。

日本でリメイクするとしたら、演技が拙くてもやっぱアイドルに演じて貰いたい。
ちょうど7人だし、Berryz工房またはアップアップガールズ(仮)にやって貰いたいなー
とか考えたら気付いたら上映時間が過ぎてしまっていた。
楽しいので何度でも観られちゃう大好きな映画。







第1位
『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

sr3.jpg

熱い。
ホント~に熱い。
ヒップホップというジャンル音楽を通した、尋常ないほどの熱量を帯びた青春ドラマ。
観終わってしばらく席を離れられなかった!

白熱するラップバトルシーン、緊張感溢れるドラマ展開、シリーズ定番のキャラクターが出てきた時の
安心感や高揚感などあらゆる面でこれまでのSRシリーズ前2作とは一線を画した本気度が伝わってくる。
なにより日本のラップ音楽シーンと真剣に向き合った姿勢が良い。
観終わって思わず劇場の売店でサントラを買ってしまったほど。
(衝動で公式Tシャツも買ってしまった…)

主役のマイティによるラップバトルや、
クライマックスの長回しシーンも目が離せないくらいの緊迫感があるし、
SHO-GUNGと征夷大将軍によるオーディションでのシーンでのラップによる即興シーンの高揚感、
中華料理屋での征夷大将軍のメンバー同士のTVじゃ放送出来ない言葉を用いた罵り合い、
そして、シリーズ定番のラストのラップのかけ合いシーン、
全編、どこをとっても観てるこちら側が巻き込まれてしまいヒリヒリするほど熱い。そして笑える。

低予算の映画だろうに、面白い映画を作ろうというその志は
ハリウッド映画にも勝る
のではないだろうか。
SRシリーズは今作で完結との事だが、征夷大将軍でスピンオフ作って頂きたい。

やっぱ自分は予算やジャンルに問わず、人間の熱さがストレートに伝わってくる映画
好きなんだなと改めて実感させられた。



第1位 SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

第2位 サニー 永遠の仲間たち

第3位 DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

第4位 ドライヴ

第5位 哀しき獣

第6位 ロボット 完全版

第7位 ゾンビアス

第8位 生きてるものはいないのか

第9位 愛と誠

第10位 ももへの手紙


以上、2012年度劇場映画ベスト10 中間総括でした。





それでは、映画館で映画を観る度に毎回毎回「なんじゃこりゃっ?!」という衝撃に
打ちのめされたい気持ちを代弁してくれるような、
THE ポッシボーの2年ぶりのシングルであり、
会心の名曲『なんじゃこりゃっ?!』を聴きながらお別れです。
あっきゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!






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