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7月8日~7月12日に観た映画4本

7/8に見た映画
『机のなかみ』(2007年・日本)(DVD)
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家庭教師の男と、受験を控えた高3の女子高生という人物が出てきて、
これからエロい事が始まりそうな予感をさせる。

同じ時間軸の中から、前半は男の視点から描き、
後半は女子高生の視点からと、
それぞれの生活環境や恋の衝動を映し出す。

この映画に登場する男たちは、
情けなくて優柔不断で遠回りし、
そのハッキリしない態度に女たちは泣く。
実際にありそうな光景の、それぞれ2組の男女の様子を
観察する気分で楽しめる。

主演のあべこうじはお笑い芸人だからか、
ちょっとリアクションはオーバーだったりするが、
それでも感情移入したくなる、
男のどうしようもないサガを、可笑しく演じる。

しかし何より、
女子高生役の鈴木美生(みお)の瑞々しさよ!
彼女の存在が作品の大きな吸引力となっている。

八重歯が眩しい女子中学生にも見える、
幼さが抜けないルックスだが出演時、既に21歳との事。

台詞回しは素人臭く、実際に周りにこんな子いそうなリアリティがある。
最近のアイドルで言えば、HKT48の朝長美桜(こちらも名前が「みお」だ)にも似た
ピュアネスを感じる。

直接は見せないが、ボールペンを使ってオナニーするシーンや、
半ケツを出すシーンもあり、微かなエロスも見せる。

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また、カラオケボックスで鈴木が歌を唄うシーン(上画像)があるのだが、
その歌唱力が音程ブレブレでとにかくヘタ!
しかし、なぜかそれが感動的で、思わず涙腺を誘うような、
物語の大きな盛り上げ部分となっている。

なぜなら、そのシーンでは彼女が、
片想いの男子の隣で唄うというシチュエーションで、
ウレシハズカシウキウキ気分に酔いしれた、
声がうわずってしまうほどの高揚感

その歌自体にちゃんと現れているからである。

このシーンは猛烈に胸がキュンキュンした。
これは実に正しいアイドル的な見せ場であると言える。
(ここでHKT48の『スキ!スキ!スキップ!』が流れてもなんらおかしくない。
“片想いは傷つかない”という歌詞は絶対に間違ってるけど)

これはめっけもんの優秀作だった。
今作以降、鈴木美生は表舞台に出ていないところがまた、
作品における偶像性を高める結果になっている。

ちなみにwikipedia情報によると、
今作の主演であるあべこうじは、
「2012年に福岡でHKT48のメンバーが出演しているラジオ番組にゲスト出演した際に、
メンバーの村重杏奈に相談を受け、R-1ぐらんぷり2013出場を決意させた」らしい。
微妙にリンクしてるじゃん!









7/9に見た映画
『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』(1982年・イギリス)(VHS)
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79年に発売され、2枚組のコンセプトロックアルバムとして
世界中で3000万枚売ったピンク・フロイドの音像世界を映像化。

映画と言うよりは、アルバムの曲が終始、
曲順通りにかかり、音楽に合わせたイメージ映像の応酬で惹き付ける。

全編、混沌と狂乱と破壊と衝動が一緒くたに襲いかかってくる。
時にサイケデリックなアニメーション表現も使われて、
夢の中の出来事のような奇妙な映像の連続。

『フェーム』、『ザ・コミットメンツ』、
『ミッドナイト・エクスプレス』、『トーク・レディオ』など傑作揃いの
アラン・パーカー監督により、音楽映画として異形の映像体験が出来る。

現在、一線で活躍中で今年のサマソニのトリも務めるMUSEも
今作の影響下を強く感じる。

個人的には小学生の頃に、
駅前の商店街のゲームセンターに今作の海外版ポスター(上画像)が貼ってあって、
それがあまりにおっかなくて凄くインパクトに残っていた。
完全にホラー映画だと思ってた。
いまだにちょっと怖いね。








7/11に見た映画
『ミシシッピー・バーニング』(1988年・アメリカ)(VHS)
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またしてもアラン・パーカー監督作品。
1964年に米ミシシッピ州フィラデルフィアで、
公民権運動家3人が殺害された、
実在の事件を基にしたサスペンス映画。

黒人や他人種に対する差別を公然と行う田舎町の中で、
KKK団や保安官等が、
家に火を放ったり死に至らしめる暴力で制圧する描写は、
白人以外の人種は一切認めないという狂気が現れているようで恐ろしい。

幼い頃からの環境で当たり前のように育ってきた差別意識や、
他人種が混じる事への恐怖心など、
広い視野を持つ事を許されぬ田舎町の暮らしには息が詰まる思いになる。

しかし、実際は、ジーン・ハックマンやウィレム・デフォーのような
正義のFBI捜査官は存在せず、むしろFBIは捜査に非協力だったとか。
なので、これは史実を基にしたフィクションとして捉える方が正しいのかもしれない。

こちらに実在の事件の記事とその後の展開など載っていて、
いまだ未解決である事に戦慄する。

なお、マーティン・ルーサー・キング牧師などを中心に行われた
公民権運動の結果として人権法がほどなく1964年に制定され、
この事件から45年が過ぎた2009年、
フィラデルフィアにもついに黒人市長が誕生したとの事。








7/12に見た映画
『ソフィアの夜明け』(2009年・ブルガリア)(DVD)
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年間製作本数わずか7~8本と言われるブルガリアで大ヒットを記録した青春映画。
ドラッグ中毒でメタドン治療を受けている若き芸術家イツォが、
ブルガリアの格差社会の底辺の中で、
青臭い憤りや思い通りにいかない焦りに
もがきあがきながら必死に生き抜く様をリアルな描写で映す。

けして大仰では無い人間ドラマなれど、
鑑賞後も後に響くほどに味わい深い。
人間の閉塞感のリアルな部分をしっかりと繊細に描く事で、
共感し得る濃密な時間が流れているからだろう。


役者としては素人であり、役柄と同じく芸術家であったイツォを演じた
主演俳優フリスト・フリストフが撮影終了間近で38歳の若さで亡くなる、
という事もあって、作品の真実味がより震えるほど伝わってきた。
今作もまた、めっけもんの優秀作であった。

また、ライヴハウスで現地のバンド演奏による、
殴り合い上等なハードコアや、退廃的なトリップホップも聴けたりして、
ブルガリアの首都ソフィアの地下音楽事情の彩りをのぞき見る事も出来る。
そうした音楽とキャストの心情がダブるように聞こえて来るのが面白い。

ブルガリアの隣国であるトルコ人女性(超美人!)とイツォが、
お互い英語で会話しているのも興味深かった。
せっかく良い感じの雰囲気になって、もう少しでイツォも
このトルコ人女性とオスマントルコ出来そうだったのに残念でした。

でも、このトルコ人女性はイツォに対して、
『この世の中は制御不能に暴走しつつある』みたいな
知ったような口を叩いているけど、
そんなのは今に始まった事じゃねえし。
世の中なんていつだってしっちゃかめっちゃかなんだよ!!


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