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「この空の花 長岡花火物語」&「野のなななのか」2本立て上映




目黒シネマにて大林宣彦監督作品
「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」の2本立て上映観了。
両方3時間弱の長尺なので休憩とか予告入れて滞在時間6時間超で今、呆然中。
ひとつの劇場で朝からの2本立て上映で6時間もいたの初めてだった。

「この空の花 長岡花火物語」
フィクションとノンフィクション映像も問わず、
目まぐるしく入れ混ぜる情報量がカオティックで凄すぎる!
クライマックスの、カタルシスが爆発する混沌とした壮絶さや
ビジュアルの色彩の華やかさの画が映える!
「HOUSE」の頃からまったくブレない映像世界に酔いしれた。

「野のなななのか」
どこまでが現実でどこまでが幻覚なのか
曖昧な境界線が不思議な雰囲気をもたらした静かに狂ってた平和祈願の映画だった。
既に三十路の安達祐実が16歳の役を違和感なく演じてたのはさすが。
昔の女子にしては目がでかすぎるが。

「人っていいね。生きてるっていいね」なんて台詞、普通の映画で喋られても、
陳腐すぎて鼻で笑っちゃうが、静かに散々尖りまくったカオスな映像を
見せつけられまくった後だと、観てる側は「う、うんそうだね」と同調してしまう説得力があった。

説教臭くならないレベルでのメッセージをしっかり訴えつつ、
ローカルなその地を訪れたくなる観光ガイドでもあり、
なにより映画としてのエンターテインメントに昇華させるバランス感覚は、
2作とも匠の手腕ならではと圧倒された。

この大林作品2本立て上映は2作セットで観る事で、
監督の反戦のメッセージをより深く感じられる意義のある上映だと思った。
しかも1500円で観られるのが嬉しい。
目黒シネマで9月5日(金)までやってるので、
なかなか観られない映像体験を体感したい人は行った方が良い!





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FUJI ROCK FESTIVAL’14 参楽記 【前編】

 2005年以来、9年ぶりのフジロックフェスティバルへの参楽(さんらく)記を
全3回に分けて綴ろうと思う。
今回は1日だけだし、絶対に最後まで完結させる!


ちなみに「参楽(さんらく)」とは、
最近軽々しく観客側が「参戦」という言葉を使う事に対して、
「お前ら、金払って楽しむだけのくせに、何を戦う事があるんじゃ!
生活かかってるステージに立ってパフォーマンスする人間と、それを運営、制作する人間だけが
『参戦』という言葉を使う事が許されるんだよ!」という気持ちが込められた造語である。


さて、フジロックに9年も行かなかった理由は、
自分の就業状況やフトコロ事情が不安定で、行っても気分的に楽しめないと思った事と、
2000年から連続で行ってきて、ちょっと飽きてきたというのもあった事と、
1年前に予約しなければなかなか取れない地元の宿の問題とか色々あったわけだ。


しかし、ここ最近は、今やってる仕事もやり甲斐を見いだせるようになり、
休日の余暇を楽しめる気分にもなったし、
フトコロ具合も極限まで逼迫するような状況でもないし、
4年連続参楽しているTOKYO IDOL FESTIVAL以外のフェスにも
そろそろ足を運ぼうかなと思っていた矢先!

なんと言っても、今年は、筆者が22年間愛してやまない、
MANIC STREET PREACHERS(以下、マニプリとかプリとか)が
13年ぶりの参戦決定という吉報が3月に発表されたのが参楽決行への大きな決定打となった。


 今年は3日間ではなく、マニプリちゃんが出演する26日土曜のみのと決めていたので、
宿の問題は特に考える事はなかった。
オアシス広場で朝まで粘るか、越後湯沢駅周辺の健康ランドで風呂浴びて仮眠して
早朝に新幹線で帰るというコースが既に頭にあった。

それにしても、新幹線の切符は、往復で1万円以上するんだろうなと思っていたが、
一ヶ月前に予約すると、東京~越後湯沢駅間の片道指定席が4450円とビックリするくらい格安!



2014年7月26日(土)


 さて、いよいよ当日の朝。
1日のみの参楽なので余計な荷物はなるべく持って行かず、
リュックサック1個で収まるものにしたくて、Tシャツの着替えやタオルが一番かさばるくらい
持ち物は少なめにして臨んだ。

6時に起床し、30分で準備していざ出陣!
晴れ渡った気持ちの良い天気の朝にかける、
iPodの音楽はもちろんプリちゃんの7月に出たばかりの新作「フューチャロジー」。

だがなぜか着ていったTシャツは、筆者が今最も応援しているアイドルグループ、
アップアップガールズ(仮)のラモーンズモチーフTシャツ。
(これはなんとなくなチョイス)
そして向う先は新潟なので、Negiccoマフラータオル装備。

さあ、これから長い長い1日が始まろうとしている。


 東京駅、時間通り8時に新幹線に乗り、きっかりの時間で発車。
朝っぱらから車窓でチューハイ。
今回は行きも帰りもひとりなので、とても寂しい。

2005年から行かなくなってから、「次にフジに行く時は、女連れで行くし!」と誓っていたが、
筆者の魅力不足の為か、そうした相手を作れる事も出来ずに9年が経ち、実現には至らなかった。

それにしても、土曜の朝、新幹線はフジロックに行く乗客で満席になると思われていたが、
スッカスカで驚いた。
筆者は窓際だったが、隣と通路側の席は結局誰も座らなかったし、
全体的に乗っている人が少なかった。

2年前のプリさんの新木場スタジオコーストでの来日公演のブート盤を聴きながら
白目を剥きながら歌っていたら1時間15分ほどで、
あっという間に越後湯沢駅に到着!!





新潟きてあああああああああ!!!!!
既に駅に到着しただけで気持ちがみなぎってきた。

駅から降りる道すがら、駅内の立ち食いそば屋で、箸を不器用に使いながら、
そばをすするリッチーの姿を見かけたような気がした。

それも、フジへの期待感が高まった気持ちが見せた幻覚かも知れない。

天気も雲の少ない快晴。
駅を出ると、苗場スキー場の会場行きのシャトルバス待ちのフジロッカー達の行列がずらり。
結局バスに乗車するまでに20分くらいかかり、バス移動の時間は50分くらいかかった。
実にやきもきさせられてしまった。

だがしかし、そんなこんなでバスから降車。
はァるばるきたぜフージロックぅぅぅぅうううううううううううううん!!!!





9年経って相当久々なはずなのに、まるでここだけ時間が止まったように、
まるで懐かしさを覚えないくらい、この苗場の楽園は何も変わらない何も足さない何も引かない、
日常の空間とは乖離した磁場だった。

さっそくリストバンド引き替えブースで、リストバンドを引き替える。
行列一切無し!
快適快適。

そして入場列も待たされることなく、入場ゲートを楽々くぐり、そこは天国か地獄か、
非日常への門を軽快な足取りで抜けていく。
快適快適。

ダッシュして、まずは最大で2万人近いキャパを誇るグリーンステージの
斜め後ろに位置するアーティストグッズ売り場へGO。
この場限りで購入出来る物販を狙うなら開場早々の時間と相場は決まっている。
しかし、こちらも行列で待たされることなく、瞬時に販売ブースへ。
目当てのTシャツ、売ってた事を知らなかったTシャツ、
日本の国旗が付けられた微妙にださいロゴタオルなど、
マニプリGOODS、3点8500円お買い上げ。




うむ。
快適快適。



…今年は客入り少ないのかな?
いよいよもって心配になってきた。

しかし9年経ってグリーンステージに戻ってきた最初の感想として、
ステージ中央以降のエリアに尋常じゃないほどの簡易椅子が並べられ、
そこに座ってステージを観覧する客が多かった事に驚きを禁じ得なかった。
そんなところに一日中陣取ってて何が楽しいんだろうか。
そんなに動くのがめんどくさいのか。



11:00~ THE HEAVY (グリーンステージ)

 まずは今年のフジでやるべき事項の手始めをクリアして安心しきった気持ちで、
グリーン向って左側のブースにてハイネケンを注文して、
朝一杯のビアーをゴキュゴキュ喉を鳴らしながら潤しつつ、
黒人ボーカルのロックバンド、THE HEAVYを鑑賞。
ロックバンドでありながら、ソウルフルなバンドサウンドで実にカッコ良い。
苗場に蔓延する新鮮な空気で開放的な気分に浸りながら飲むビアーの美味さはあまりに刹那的である。

タンクトップでグラサンかけたフロントマンのヴォーカリストである黒人のおっさんの
ねっとりグルーヴィーな黒汗汁が晴れ渡った苗場に飛び散る。



ペプシCM曲では、お客大盛り上がり。

筆者もこの曲しか知らなかったが、それ以外のソウル的楽曲の数々が腰にキた。




 そろそろアルコール摂取しなければ倒れそうなので、オアシス広場へ。
ここで、9年前までよく集っていた仲間達4~5人やそうでもない人達と、苗場で再会。
ウエダ兄貴に至っては実に6~7年ぶり!
某ミクチィ~日記で6年前に俺がU2の新作をコケ下ろしたらマイミクを切られて以来、
まるで音信不通だったが、苗場のハッピーな磁場はそうした小さいわだかまりも
すべて無効にしてしまう特別な場所なのである。

そして、遂に遂に9年ぶりとなった、
五平餅!!赤味噌~!!
えちごビアッ~~~~~~~!!!!



嬉しすぎて涙が出そうになるも、周りに人が多すぎたのでそこはグッと我慢した。


ひとしきり会話が落ち着いたところで、一足先に向ったS水くんを追いかけるようにして
ウエダ兄貴とTTとでグリーンステージへ。




12:30~ ウルフルズ (グリーンステージ)

 とりあえず、『ガッツだぜ!』と『バンザイ~好きでよかった~』だけでも聴ければ良いかなと
思ってたら、1曲目からいきなり『ガッツだぜ!』だったし、その後も『借金大王』や『SUN SUN SUN』など
おぼろげにしか聴いた事ない筆者でもわかりやすいヒットメドレーだった。
『バンザイ』も勿論やった。
先ほどのThe Heavyに続いてソウルフルなロックバンドが続いていて良い流れのグリーンステージ。



ライブを楽しみつつステージ横テントの購入列に並び、本日4敗目ぐらいのビア(ハイニケン)投入。
おそらく例年以上に苗場でアルコールを摂取してる。
しかし結局すべて汗で消えてしまって酔わないんだよな!

その後、オレンジコートに向うマ~シ~となななーを見かけたので、
草陰で寝てたウエダ兄貴に別れを告げ、追いかけるようにして筆者も向う。
しかし、二人を見失ったのでしょうがなく一人トボトボ歩く。
日差しが強くなってきた。
カッパの準備はしてたが、この日は結局、雨が一滴も降る事はなかった。

通りすがり、ところ天国でところてんのカラシに鼻をヒクヒクさせながら
ズルズルすすっているリッチーの姿を見かけたような気がした。

それも、フジという現場にいる多幸感が高まった気持ちが見せた幻覚かも知れない。



13:20~ ヒカシュー・フリー・インプロヴィぜーション・サミット (オレンジコート)

 道すがらのフードコーナーの朝霧食堂で富士宮やきそば(500円)を購入。


ステージに着いたら既にライヴは始まっていたが、前には行かずに、
後ろの坂になって腰掛けられる場所で、即興音楽に酔いながら焼きそば食って眺めていた。
やきそば自体は、食べ盛りの筆者からするとボリューム不足で、味付けも薄く、やや不満が残る内容。




この時間が太陽の高さのピークの時間なのか、
ギラギラ照り尽くすうだるような暑さの日射を浴びながら若干、意識が朦朧とする。
ヒカシューとも親交の深いという事もあり、このステージに前夜祭でキノコホテルとして出演した
マリアンヌ東雲がゲストで出るかなあと期待して見てたが結局出てこなかった。

ライブも終わり、さすがにそろそろビアッーは飽きてきたので、
普通にペットボトルの水を飲むとする。
あ~こんな事言うのなんだけど水が一番うめえな!!


トイレ横の手洗い場所で首に巻いていたNegiccoタオルを水に漬けて首に巻き直す。
あ~涼しい!
ほてった首回りがとろけちゃう~~~~ん!!!


<中編につづく>

恋のプロトタイプ




昨日、ポレポレ東中野にて、しゃけやまさんこと
中村公彦監督初の長編作品『恋のプロトタイプ』を最終上映日に滑り込み観了。

感想としては、胸に刺さる、まるで自分の事を見てるかのような、
俺を肯定するSF青春映画だった。
また、前作の中編「スルー・ロマンス」に続き、SF的要素のガジェットを通じた人間ドラマでもあった。

さすがにこれまでの人生で星咲優菜のような可愛い娘と出会った経験は無いので、
そこは映画のファンタジーだが、ラストの失恋の喪失感と後悔の念の嗚咽はあまりに共感し過ぎて
もう少しで泣きそうだったので危なかった。
怪獣より女の方が怖い。

劇中、主人公が3DSで恋愛ゲームにはまりながら測量のアルバイトをするシーンで、
社員のおっさんに測定カウンターの不自然な数字に、
「沢田研二のコンサートが近くであったので…」と言い訳する台詞も
俺が同じ立場ならつい心の中で言っちゃいそうなくらいツボだったなあ。
まあ確かに実際のジュリーのコンサートの客層は50代〜60代の女性ばかりなんだが。

非現実的に可愛くてエロい肢体の星咲さんに比べ、
相手役の主役の男優さんとその友達の表情や演技も、
アイドルの現場にホントにいそうなアンバランス感も絶妙。
先週のTIFに客としていてもまるでおかしくない。
彼らとはヲタ現場で仲良くなれそうなリアル感も作品世界への没入度を上げていた。

主役の男優と星咲優菜との最後のセックスシーンで、
騎乗位になった星咲さんの巨大なおっぱいをやたら長回しで映し出すカットは、
ずっと見てると巨大なおっぱいが別の生き物の目のように見えてくるのが、
ある意味ホラーで、男の過去のトラウマを呼び起こすという説得力に満ちていた。

非現実も現実になると残酷なまでに辛いものになるという事が身に沁みる、
全体的に笑える内容で、劇場内も笑いで溢れていたが、
自分にとっては観てて、心のざわつきが止まらない、後味の残る作品だった。
本作の主題がゲームからアイドルとして置き換えると、自分にリアルに響いてくる。

終映後に出口で、監督・キャストの見送りがあったが、
主役の男優さんに素直な感想を告げたり、
しゃけやまさんに「『ゴジラ』より面白かったです!」と、
ひいき目抜きで本心の感想を言っておいた。
「ホントですかあ?」と返されてしまったが、ホントです。
映画ってどれだけ自分を肯定してくれるかなんだよなあと本作を観ててつくづく思った。


そんな傑作が9月5日にDVD発売という事でポチっ!

恋のプロトタイプ [DVD]
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