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4月22日に見た夢

某月某日快晴の午後に筆者は何故か携帯のアドレス帳に入っていた真野ちゃんの電話番号に連絡を入れて街頭ロケの休憩時間にこっそり抜け出した真野ちゃんと待ち合わせて街へ遊びに行った。
ハロプロを卒業してからの真野ちゃんはドラマやバラエティ番組や演劇などひっぱりだこで仕事が忙しすぎなのは喜ばしい事なのだがあまりにも切羽詰まったような状況で仕事を楽しむ余裕や元気を無くしていたようなので思い立って気分転換の為に連絡する事にしてぶらぶら街を散歩する事にして商店街の駄菓子屋に入るなり店を隅から見回した真野ちゃんは「最近の駄菓子屋はビックリマンチョコが売ってなぁい!あのウェハースチョコが美味しいのに…」とふくれ面で嘆いたり街のど真ん中で勝手に特大ソファーとテーブルを置いて営業をしているおそろしく巨大なオカマがマスターをしている屋外型喫茶店で「あらまあ!真野ちゃんじゃない!最近やつれたんじゃなあい?」と語りかけながらこれまで嗅いだことのない珍妙な香りのする茶葉を使ったホットティーを注文もしてないのにルンルン気分で2つ出してきたのでおそるおそる口にしてみた真野ちゃんは「ううん、ん!味は意外とイケるよ~!」と満面の笑みで左手の親指を力強く上げたので筆者も飲んでみたらジャイアントオカマスターが2人に見えるボワッとした幻覚が見えるほどの陶酔感を覚えながらも微笑ましくもやさしい時間を過ごしてこれで少しは真野ちゃんも元気者で行けるかな?と思うなかそろそろ皆心配しちゃうからと戻る帰り道に市役所前で全身をはめ込んで記念撮影するタイプの東京女子流の立て看板があったので「あ~!女子流さんだあああ!」と駆けより物凄くはしゃいで浮かれている真野ちゃんが立て看板に全身をはめ込ませている姿を笑みを漏らしながら写真を撮っていたら突然身を隠していた暴徒と化したモヒカンで全身タトゥーを入れてラリってる気ちがい半裸男やハゲててチビで肥満丸出しで荒々しく息をするブタみたいな中年など20人くらいの女子流ヲタの大群が「殺せ殺せ!女子流を好きじゃない奴は全員殺せ!」と訳の分からない言葉を叫びながら四方から囲まれ襲いかかられて鋭く研ぎ澄まされた刃が紫色に光る包丁で俺や真野ちゃんの身体を何度も滅多刺しにして2人の身体からはズチャ!ブチャ!と無数の血飛沫を上げ言葉にならないうめき声を発する中で身体を縄で縛られ「わっしょいわっしょい!街の皆よく見ろ!この死にかけはハロプロの残党者だ!」とビル街が立ち並ぶ中でデモ行進のように隊列する20人から200人以上に膨れ上がった老若男女が集まってアイドル狩りをする女子流ヲタの暴徒に街中引きずり回されるもなんとかまだ息がある真野ちゃんを気遣いながら関節を外すことで縄をほどきこの日偶然ウエストバッグに携帯していた5個の超強力リモコン型爆弾を縄にくくり付けた後にデモ行進のように一体となって「こーろーせー!こーろーせー!」と大声で叫ぶことに酩酊感を覚えているような周りの女子流ヲタの目を盗んで地面を這いずる様に身体を引きずりながら真野ちゃんを抱えて逃走しビルの物影に隠れて「くたばれ腐れ気ちがい野郎ども!」とリモコンのスイッチを起動し半径20メートルくらい先で一瞬の閃光が走る5発の大爆発が起こり200人余りの女子流ヲタの肉片や身体が空高く吹き飛ばされたりしながら至る所から爆砕音や全身炎に包まれた女子流ヲタの悲鳴が響き渡る中で筆者は力を振り絞り「ザマアみろこん畜生!!」と大声で叫びながらも出血が止まらない真野ちゃんを肩で担ぎおぼつかない足取りで痛みで顔を歪ませつつなんとか病院前まで着く事が出来たがこんな息も絶え絶えの中で急激にお腹が減ったので「真野ちゃん!真野ちゃん!今お腹空いてる?」と聞くと「う、うん…、すっごく…」と弱々しく返してきてちょうどグ~ッと大きな音でお腹を鳴らし「…あ、鳴っちゃった」と恥ずかしそうに微かに笑みをこぼし病院の隣にテーブルと椅子が並べられた野外型ラーメン屋で2人で一皿の超特盛の汁抜き野菜にんにくマシマシWチャーシュー油そばを注文してそのあまりの美味さに2人とも血まみれのままお互いの姿を気にすることなくズルズルズバズバともの凄い勢いで食い始めたが全部食い終わる前に先に筆者が「病院閉まっちゃうからそろそろ行くよ真野ちゃん」と促したら「え~まだ食べたいよぉ…」と拗ねながらも「…でも私なんかぁ眠たくなってきちゃった…ひと休みしてから…行こうよ…」とゆっくりとテーブルに頭を付けてもうしょうがないなあと起きるまで隣に座ってようとその寝姿を見ていたら筆者も急激に眠気が襲いかかり真野ちゃんと同じくテーブルに頭を付けて徐々に意識が遠のき始めてきたのでまつげの先の真野ちゃんの綺麗な寝顔を見つめていたらなんだか鳥肌が立つほど泣けてきて感極まってテーブルの上の真野ちゃんの左手に右手を重ねて初めて触れたその小さき手の柔らかな温もりを感じながら筆者と真野ちゃんの2人は手を繋ぎながらNEXT MY SELFへと旅立った。
それを見守る青空が笑ってた。






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嵐の東京決戦!七人の虹色侍 対 新生アイドル研究会

 4月6日なんて日は、
夜から暴風雨が予報された、嵐が吹きすさぼうとする中で、
尋常ではない気合と期待を心に秘め、

TOWER RECORDS Presents
アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)
~東京決戦 VS BiS~


が開催されるラフォーレミュージアム六本木へと足を向けた。

この対バン行脚企画は、アップアップガールズ(仮)(以下、アプガ)が、
日本全国各地方のローカルアイドルとの対決形式を取った全5回戦の
2マン企画イベントである。

新潟ではNegicco、仙台ではDorothy Little Happy
愛媛ではひめキュンフルーツ缶、福岡ではLinQとの対戦を経て、
最終決戦がここ東京でのBiSとの対決となっている。
今回の2マン企画でしか観られない共演曲など、のちのち語り草になる
貴重なイベントであると言えよう。



 会場となったこのラフォーレミュージアム六本木は、
展示スペースのような多目的レンタルブースである。
キャパは1000人という事だが、
元来ライヴを行う為に作られた場所ではない。

なので、会場の構造上、ライブハウスのように柵も無いし、
ロッカーも設置されていないし、音響設備も充実しているわけでもない。

その分、入場時に飲みたくもないのにドリンク代500円を
強制徴収されないのはありがたい。

この会場には4ヶ月前にアプガの2度目のワンマンライブ(12月15日)で
訪れた事があるが、その時は完売出来なかった為に、
空きスペースを作らない為にパイプ椅子が用意されていた。

開場前にちらっと会場内の様子が見られたのだが、
どうやら今回は椅子は用意されておらず、
簡素な柵が並べられてる状態。

今日は荒れるぞ…。
心のざわつきと、武者震いが抑えられなかった。
昂ぶる気持ちが止まらない。




 さて、なぜこれほどまでに気持ちが昂ぶっているかというと、
アプガのライブを生で見るのは、
前述の4ヶ月前の同会場での公演を見たきりだからである。

筆者が、間違い無く今一番真剣に愛してやまぬグループのライヴを、
なぜ4ヶ月も見なかったのか。

それは間髪入れずイベントが毎週に近いようなペースで行われて、
足繁く現場に通う事で、あまりにもパフォーマンスを見慣れていってしまうと、
次第にライブへの意欲や熱い気持ちが自分の中で摩耗して、
ぬるくなっていくかもしれない
と思ったからである。

それは、しばらく音源や動画だけ見て、
その気持ちを徐々にじわじわと溜めていって、
もう見たくてたまらず、外で聴いていたら、
電車の中で聴いててもつい口ずさんでしまってたり、
振りが身体に出てしまうような禁断症状寸前まで、
「アプガのライブが観たい!観たいんだァああッ!!」という欲求を
極限まで高めてみたいという思いも含めた禁欲実験でもあった。

アイドルグループは「今この瞬間を見逃さず」応援していく事が
“美徳”とされているが、筆者は敢えてその“美徳”に反旗を翻すことにした。



 会場ロビーには、各々七色のTシャツに身を包んだアッパーズ
(筆者が名付けたアプガファンの呼称)
や、
黒ずくめのTシャツばかりの研究員(BiSファンの呼称)
ひしめき合う中で入場ドアが開くのを今や遅しと待ち構えていた。
ファンの比率的にはアプガの活動拠点である東京という事もあってか、
やはりアッパーズが多い印象。

今回の筆者の入場整理番号は31番と早く、気合が更に高まる要因ともなった。

開場時間となり番号を呼ばれて入場。
自分ではあまり意識していなかったのだが、
割と早足だったようで、いきなり会場内のスタッフに
「はい、走らないでくださーい!」両肩を掴まれて歩かされる
入場していきなりの物々しくピリピリとしたスタッフの対応に面食らったが、
なんとか最前付近中央に位置出来た。

会場内は主催者側が用意したプラスチック素材の柵と、
後方にPAテーブルがあるだけの実にスッキリとした空間だった。
ステージ上も、今回の公演タイトルの看板が掲げられているのみで何も無い、
互いがぶつかり合う真剣勝負にふさわしい舞台であった。

前方近辺にはアッパーズと研究員が入り乱れた状態の中、
見知らぬファン同士で談笑していたり雰囲気は悪くなかった。
開演に向けて徐々に人も集まりだし、会場は埋まっていった。

筆者も七色に光るペンライトとマフラータオルを取り出し、
準備運動を軽く行い深呼吸をし、臨戦態勢へとシフトアップさせていく。
清く正しく大胆に弾けなくちゃだね!!



480.jpg
アップアップガールズ(仮)



 そして、ステージ袖から登場した、今回の主催者であり、
社会的な観点から見ても理想のアイドルヲタのアイコンとも言える、
タワーレコード代表取締役・嶺脇社長による挨拶と前説が行われ、
遂にステージ暗転し、開演!!

先攻は、アプガ。
1月末に発売され、早くも2013年の名盤に仲間入りしている
デビューアルバム『ファーストアルバム(仮)』の1曲目のイントロ曲である
『overture(仮)』が会場中に鳴り響く。
筆者は一気にボルテージを上げて声を振り絞って叫ぶ。
待ちに待った久々の期待の感触に身体が震えて全身が沸き立つ。

ちょっぴりセクシーな黒い皮製のバトルスーツに身を包んだ七人が登場!
目と鼻の先の距離感に現れてまだ曲が始まっても居ないのに、涙腺崩壊。
会いたかったぜえええええええええええええ!!!!!
言葉にならない声で叫ぶ。

1曲目は『マーブルヒーロー』
うおおおおおおおおおおおっしゃ!
4ヶ月もブランクがあるが、ライブDVDや動画は見ていたので振りはしっかり覚えている。
何より無意識に身体がしっかり覚えていた。
そうそう、この感じ!

「今日は、研究員さんのハートも斬るーーーっ!!」と、
刀を振り下ろす動きで宣戦布告する仙石みなみ(みーこ)
毎回毎回しなやかな空手の型を見せてくれる佐保明梨(さほちゃん)など、
七人の自己紹介を経ての2曲目は、

『一瞬の刹那、その煌めきが誰かの希望になるなら 
生きて生きて生き続けて、私たちアイドルは死なない!!』


という力強い闘争宣言から始まる、この日初披露の新曲『ガーリーズ・ハイ』

この日の対戦相手のBiSを意識してか、
ヘッドバンギングの振りも挿んだラウドで速いビートのメタルソング。
アプガとしては初めてのジャンルの曲。

その後、間髪入れずパンクソング『イチバンガールズ!』
更に筆者の動きがヒートアップ。
日本のアイドルなりの『江南スタイル』への回答である、
『リスペクトーキョー』で力の限り天井に飛び、
『サバイバルガールズ』の攻撃型反復運動で汗かきフィットネス。

勢い止まらず、
「も~~り~~あ~が~~る~~~~ぞ~~~~~~!!!」という天を貫く
古川小夏(こなっちゃん)の力強いシャウトから始まる『UPPER ROCK』が鳴らされ、
力の限り、コール&レスポンス。

3曲連続の攻撃型EDMで、汗がだくだくになり涙が涸れ果てるも、
次は、Tパレットレコードから発売された、
アプガの陽気な雰囲気がふんだんに盛り込まれた、
グループを代表する曲のひとつとなったポップでキャッチーな
『チョッパー☆チョッパー』で、会場全体が止まらないバウンスバウンスバウンスバウンス!!

一緒に振りを踊ったり歌ったりしてるだけで胸がいっぱいで幸せすぎて楽しすぎて、
涸れたと思った涙がまたも溢れ出してきた。

そんな激情を喚起させながら休む暇を与えず、
グループ最大のアンセムであり、2012年最重要アイドルポップスである『アッパーカット!』
アッパーズ全員で昇竜拳の振りをして高く飛ぶ。

最後のフレーズ「決めてぇやんぜっ!アッパーカット!」をシャウトするアレンジは
曲が発表された去年の夏からライブを重ねていく中で出来上がってきたもの。
ここを頂点として会場全体で昇天するカタルシスは現場ならではの体験。

そしてメロン記念日のカバー曲であるエモロック『お願い魅惑のターゲット』で、
まだまだ飛ぶ飛ぶ飛ぶ!!
「か~っこよく~髪かき~あげて~~~♪」という歌詞で
ゆっくりとしなやかに髪をかき上げるボーイッシュな、
新井愛瞳(まぁな)が印象的だった。

ほぼ休む暇を与えず、8曲連続アクセルぶっ放しの状態だったが、ようやくここで一息。

盛り上がりすぎて、いつものような異様な発汗量だけでなく、
鼻血まで出してしまった佐藤綾乃(あやのん)がはにかみ、
森咲樹(森ティ)が翌週の横浜BLITZの宣伝をしっかり研究員にアピールしつつ、
遂に最後の曲『Next Stage』

4月10日発売のこの曲は既にiTunes配信で聴いていたものの、
ライブで見るのは初めて。
音源だけ聴いた感じだとちゃんと全体像が掴めなかったのだが、
これ、ライブで見るととんでもなく名曲!!
イントロの「1、2、3、ダーーーーーーーーーーッシュ!!!」
七人一斉に駆けていく振りを観て今日、何度か目の涙腺崩壊。

時間にして6分の大作で、楽曲も複雑な構成で
転調あり独白あり盛り上がりどころあり。

また、メンバー個々の細かい振りや、
最近、女子高生の間で流行らしい「マカンコウサッポウ」という、
くの字に身体を飛ぶ振りも盛り込んだり、
(元ネタである「DRAGON BALL」の登場キャラ、ピッコロの必殺技
「魔貫光殺砲」とは似ても似つかぬポーズで、むしろ「超爆裂魔波」に近いのだが)
出来る事のすべてをぶち込んだような、
長尺も納得の要素がこれでもかと詰め込まれた、
まさしくこれまでの総括とも言える集大成的でドラマティックな楽曲。


アイドルポップスにおいて、無駄に長尺の曲は大嫌いなのだが、
こうした必要不可欠な要素が盛り込まれて、
聴いていて時間を感じさせないなら全然アリ。

グループの夢を追いかける姿勢と、
決意と覚悟を改めて宣言する自己言及の歌であり、
そのジャケットからも現れているようにその尋常ではない熱量は、
おそらくこのシングルでピークとなる事だろう。

全10曲、体感時間一瞬の刹那に身も心も救われるような思いであった。
翌週の横浜大決戦に向けての気合を改めて注入されるような、
意気軒昂とした気分だった。







 歓喜の笑みと涙で締めくくった先攻アプガのステージもトラブルもなく無事終了。
ヲタ達の入れ替わりが行われてるようで客席はざわつく。
筆者はBiSも前で観たいので前2列目中央をなんとかキープ。
荷物は柵の前に置く。
研究員達が前にじりじりと押し寄せて、
先ほどのアプガの時よりも人口の密集度が高くなり、既に暑い。

客席が大いに荒れる事は予想していたが、
まさかその予想を遙かに超える惨事になるとは、
この時は全く思わなかった。




130326.jpg
BiS



 ほどなくして暗転し、後攻BiSのステージの開演。
先月の両国国技館ライブにて、メンバーのワキサカユリカが脱退したので、4人で登場。

攻撃的な選曲のアプガに対抗してか、
1曲目から殺人チューン『Give your love 全部』でいきなり
いきり立つハイボルテージ!
研究員のモッシュに呼応されるように筆者も激しく飛ぶ!

そして曲間の研究員全員のケチャにより、
ステージと客席を挿んでいた柵が前倒しに破壊!!

筆者を含む前方の客が将棋倒しになる。
アイドルライブにおけるケチャというヲタ芸は両手をステージに捧げるような振りをして
前に全体重をかける動きだが、この動きを数百人レベルの人間の総重量が
持参してきたプラスチック製の柵にかかったら破壊するに決まってる。

まさかアイドルの現場で、しかも自分が当事者となって
こんな体験すると思ってなかったので思わず爆笑してしまった。
周りを確認して倒れそうな人の体勢を元に戻してあげたりした。

BiSメンバー達も心配そうにこちらを観るも曲は続行。
しかもそのままテンション高い2曲目『My Ixxx』が始まるも、
袖からスタッフが出てきて中止の合図。

やはり柵が破壊されたままでイベント続行は危険と判断したのだろう。
その後、しばらく研究員やアッパーズが騒然となる。
目の前の研究員の男性は、破壊された柵に手をかけていたせいなのか
指から血を流し、さっきまでのテンションが一気に落ちて、うなだれている。
これは爆笑とか言ってられないのかも、と思いつつも
こういう異様な事態を楽しんでる自分がいた。
ステージ袖でイベント主催者の嶺脇社長も心配そうにしている。

20年以上ライブ現場を観てきている中で、
こうして1曲目でお客が前に押し寄せすぎて、
公演が一時中断になった体験をしたのは、
1995年の代々木公園のブランキー・ジェット・シティのフリーライヴと、
1998年のフジロックでのジ・ミッシェル・ガン・エレファントの2回のみである。

ミッシェルのライブでボーカルのチバユウスケが、
「ロック好きな気持ち、分かるよ。でもお前ら、前に来るな!上に飛べ!」
いうような事を言っていた事を思い出していた。

そうしたら、BiSのスタッフがステージ上に上がってきて、
『ミッシェルのチバユウスケさんの言葉を借りて、「前に来るな!上に飛べ!」』と
同じ事を言っていてさすがに笑ってしまった。
つまりアップアップしろって事だ!

結局、この会場とBiSの相性が悪かっただけである。
そして皆、愛が溢れすぎてただけなんだよ!!

結局、柵は全て取っ払い、前に置いていた自分の荷物を確保しつつ、
皆、一歩ずつゆっくりと進み、ステージにひっつくような距離まで
前方に移動。

目の前の最前の研究員達は
「みんな、前に押すなよ!いいか、絶対に押すなよ!
振りじゃないから!絶対に押すなよ!!」
と叫び、
隣の研究員が「最前だって人間なんです!!」といった、
冗談めいた感じの口調の中で、押しつぶされる事への恐怖心が垣間見られた。
研究員って大変なんだなあ。



 結局、15分くらいの中断後、2曲目から再開。
その次には、もろミッシェルな激しいカッティングギターが特徴の
ファストビートナンバー『CHEALSEA』
そしてアンセム『nerve』で左から右への研究員大移動で、せわしなく暴れる。

メンバー自己紹介で筆者の隣で研究員が別の研究員を肩車した時に、
スーツを着た偉そうな役職のスタッフが上に乗った研究員に向かって、
「おい!降りろ!降りろっ!!降りろよ!!!!」と、
もの凄い剣幕で前のめりで怒鳴り散らしている姿にまたも笑ってしまった。

グループのリーダーとして堂々としたほんわかキャラだったプー・ルイ
しっかり聴かせる歌とキレの良いダンスと、時折荒ぶるシャウトなど、
ステージを掌握していたテラシマユフ
オシャレなロック少女という感じでチャーミングな笑顔を振りまき、研究員と気軽に言葉を交わすミチバヤシリオ
そして目が離せないカリスマのような存在感のヒラノノゾミによる4人のライブは、
その後は一時中断の時間が無かったような盛り上げを見せ、
Dorothy Little Happyのカバー曲『デモサヨナラ』で、
「オレモーーーーーーーーーーーーーー!!」と絶叫したり、
BPM遅めのラウドなへヴィロック『パプリカ』でヘッドバンギングをしたり。

最後は締めの定番、激情エモソング『primal.』で堂々と幕を閉じた。
結局アプガよりも3曲多い全13曲!







 台風のようなBiSのステージが終わり、
すっかり汗だくで息も荒れたままで、
さすがにそろそろ何か飲みたい!と思っていたところで、
再び、アプガメンバー7人が登場。
しかもそれぞれ手にはビニール袋にいっぱいのペットボトルの水を持っている!

「BiSさんのライブで皆さん汗だくになってるようなので、
お水を持ってきました!仲良く回し飲みして下さい!」
と、
メンバーは目の前のお客に次々と渡していく。

筆者は前の人から渡された水をある程度飲んで後に回そうとしたが、
誰も受け取らなかったので結局一人で飲み干した。

それにつけても、柵を取っ払ったからか
アプガのメンバーが目と鼻の先の距離で近い!
近すぎる!!
そんな中でBiSのメンバーも再び登場。

今日の柵破壊事件はアプガメンバーはどう思ってるんだろう、
怯えていないかなと心配していたのだが、

「柵だけじゃなく、会場も壊しちゃいましょう!」
隠れた破壊衝動を覗かせるような爆弾発言をする関根梓
そんな事言っちゃったら“破壊王”の異名を持つ
佐保ちゃんの顔が立たないよ!

『つんつべ♂』で共演経験もあるプー・ルイが、
古川小夏の肩を抱いて「この子とは何か同じ匂いを感じるんですよね~」と、
今月にあるBiSのオーディションに来たらどうかと勧誘したりしている。

最後となるアンコール曲は、11人全員合体による『nerve』2回目。
1番はBiSが前に乗り出してメンバーが無数のヲタに向かって指を接触させ、
2番ではアプガメンバーが前に乗り出して指を接触!
これにはアッパーズも興奮し、目の前にいる仙石の指に触れようと
接触乞食が群がる中で、身体を押しのけられようとするも必死に堪える筆者。

会場の盛り上がりは沸点のまま、共演曲は終了。

BiSメンバーが捌けて、アプガのメンバーがこの日の感想をそれぞれ語る。
「(こうした熱狂的な)この雰囲気、好きです!!」と、
さすが戦国時代好きの仙石みなみである。
本当はこうしたハードでカオティックな空間でアプガを観てみたいモンだが、
やはりライブの性質が違うせいか、それはまずありえないだろう。

森咲樹は研究員に向けて本日2回目の横浜大決戦の宣伝をしていた。

2時間半にも及ぶ(一時中断も含め)本公演が終了。
汗びっしょびしょでまだ筋肉が震えるも、
心地良い疲労感と満足感で胸がいっぱいであった。




 さて今回の2マン勝負、どちらかのグループに軍配を上げるかとしたら、
予想外のハプニングを含めて楽しめてしまったBiSの方か。

アプガは、筆者にとっても本当の勝負は翌週に控えているという中での
ウォーミングアップ的なライブだったので、これでヨシとする。


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 そして、いよいよあと2日後に迫った4月13日(土)は、
アプガの3rd ワンマンライヴ横浜BLITZ大決戦!!

Next Stageを駆け上がらんとする、
七人の偶像たちの勇姿を
絶対に見逃すわけにはいかねえんだよ!!

全力万歳の果てに見えるものは、栄光か、どん底か

 現在、公開しているこのFC2ブログを、かつて5年前まで更新していた
楽天ブログ版よりも更にシンプルなデザインに修正した。

サイドメニューとかプロフィール写真とか余計な要素は取っ払っちゃって、
メインである文章を読みやすくしたいと思い環境を整えてたら、
文章を書くモチベーションもV字回復してきたので、
出来るだけブログ更新を続けていきたい。

4月の新年度からは、音楽や映画の事などを
ツイッターで細かくピーチクパーチクさえずるより、
ブログでまとめて大きくほざいていければと思います。



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 3月30日なんて日は、
新宿歌舞伎町のど真ん中にあるライブハウス、新宿BLAZEにて行われる
<THE ポッシボー単独ライブ 続・満員御礼宣言っ!
~今度こそガチで勝負だぁ~!!!~(プチ発表もあるよっ)>

に足を向けてきた。

開場の30分くらい前に着くと、既に今や遅しと待つヲタ共が群れをなしていた。
会場前のグッズ売り場を眺めていたら、
たまたまそこを通りかかった見知らぬ20代前後の若い男性が筆者に対して
「このアイドルグループって有名なんですか?」とTHEポッシボー(以下、ポッシ)の
5人並んだ集合写真を指差しながら、いきなり尋ねてきた。

そこで、「いえ、一般的には有名じゃないですね!」と嘘偽り無くはっきり答えた。
しかし、
「でも、これからもっと売れる気合や気配が感じられる、ちょっと熱苦しいグループです」
その後すぐ付け加えた。

若者は、「売れるように頑張って応援して下さい!」
筆者にエールを送って去っていった。

何も知らない一般の人に、無名だが最高に素敵なアイドルグループの魅力を全部伝えるのは難しい。
お決まりのパターンとしてまずビジュアルを見せて引っかかるかどうかから始まり、
音楽やパフォーマンスの良さに気付いて貰うまではとても長い道のりのように感じる。
(それでも最近ではネットで動画も簡単に見られるしまだマシな環境になってはいるが)

それはグループや、グループを運営する側にとったら死活問題だし、
ファンである筆者にとっても大きな課題である。
一般の人はどこかから仕入れてきた情報を元に偏見の目でモノを語ってくるので、
そこから説明しなきゃいけない事にいつも苦労する。



 開場時間となり、続々と人入りが多くなってきて、開演直前には後方まで
ギュウギュウに人が詰まった状態に!
昨年12月に同所で開催したワンマンライヴは、
またも「チケット1枚で2名入れるキャンペーン」を敢行し、
夜公演を売切れにさせるという力業を見せたが、今回は更に人を入れていた気がした。

去年8月と12月のワンマンライブでは、
安いチケット代金(2名入れて3000円!)にもかかわらず、
Wチャーシュー野菜ニンニク増し増しラーメンを食ったような、
胃袋が破裂するくらい満腹になれる、気ちがい盛2時間半の充実した内容だった。

だが、今回のワンマンライブは「1枚で2名入れるキャンペーン」を無くして
通常の1人1枚(チケット代金2500円)で、開催10日前ぐらいに見事、完売に。
もちろん当日券は出ておらず、ニコ生中継も行われた。
(2万人がアクセスして鑑賞していたらしい)
会場キャパである約700名が開演を待つ。



 そして、10分ほど遅れてメンバーのアナウンスと共に開演!
第一部はオケを使用しての通常ライブでステージを所狭しと暴れ回り、
1曲目から威勢の良い新曲『さぁ来い! ハピネス!』で、
ヲタ達もいきなりの彼女達の全速力に付いていかんと必死で盛り上がる。
その後も『I LOVE YOU 私の君』、『いじわるCreazy love』、
『サヨウナラなんて』など過去曲に視覚的、音楽的なアレンジを加えて、
新たな魅力を肉付けしていく。

ポッシは、アイドルとしては7年と長いキャリアの割に、
持ち曲がそこまで多いとは言えない状況下だからこそ、
ヲタを飽きさせない為に、同じ曲でも
アレンジやパフォーマンスの工夫を毎回練って実践し、
それがライヴの面白さや充実度に繋がっている。

そこは他のアイドルとは大きく一線を画している点である。

瞬間最大風速で駆け抜ける彼女達のライブの体感時間は本当に短く感じる。
第一部の最後はメロウな『卒業式 ~大人になる1ページ~』で余韻を残しつつ締めた。
橋本愛奈(はしもん。写真右から2番目)のソウルフルでハスキーな歌声は、
グループの歌唱面を大きく支える武器である。

ナイスガールトレイニー選抜7人のパフォーマンスを挿み、
衣装をお色直ししての第二部スタート。
いつものバックバンドに加えて、今回は女性バイオリニスト(しかも美人)が華を添え、
しかも生ストリングス追加により演奏の音にも幅が増えて、聴き応えあった。

本編最後は4月10日発売の新シングル『全力バンザーイ! My Glory!』
ナイスガールトレイニーもバックに全員集合し最後はアカペラとなり会場全体で歌詞を合唱。
その一体感はまるで国立競技場で国歌斉唱をしているような勇壮さだった。

この曲はサビで大きく万歳をする振りがあるが、最近のアイドルポップスでは無い振りだし、
普段ここまで何度も万歳をやる事は無いので新鮮。
大きく身体を動かして一緒に共有する体感は、その楽曲をより深く身体に刻みつけていく。

アンコールではいつものように、“カリスマロックシンガー”シャーク諸塚のコントTIME。
「会社で我慢して、学校で我慢して、ここで我慢してちゃあ、
つまらないぜ!」
と煽り、
シャーシャーシャーというシャウトが会場を包み込む。
メンバーの諸塚香奈実(もろりん。写真一番右)は普段はMCで喋る事は少ない分、
こうしたコントのような寸劇でその才能を一気に発揮するギャップが凄い。



 その後のMCでは、ライブタイトルにもある「ぷち発表」が。
今回のチケット完売がなければ「ぷち発表は発表されずに終わってた」と
ライブ前にメンバーが言っていたので、新たなワンマンライブかなと思った。

8月11日に横浜BLITZでのワンマンライブが決定。
しかも「1枚で2名入れるキャンペーン」を再実施。
横浜BLITZのキャパ約1400名を、この新宿BLAZEに来ている約700名で埋めようというわけだ。
しかし昼夜2回公演という事で、いくら今回は完売に出来たとはいえ、
倍以上の動員をしなければならないという事で、期待の喜びと不安の緊張が募る。

大阪と名古屋でのワンマン公演も決まり、ツアータイトルは、
<THE ポッシボー東名阪ライブツアー2013勝負
~合計2222名動員でサンプラ押さえっ!!~>
で、
「中野サンプラザの最大集客数が2222名なので、東名阪ツアーでこの人数を動員できたら、
(中野サンプラザを)やっと押さえにかかります!!」と、筆者が力強く推している
秋山ゆりか(あっきゃん。写真左から二番目)が宣言。

と、グループの当面の目標である中野サンプラザでのワンマン公演実現に向けて、
現実的な一歩を少しずつ踏み出している事にやはり喜びの方が勝った気持ちである。

「あ!隣にいる人とチケット分け合っちゃダメだからね!新しく友達呼んできてよ~!」と、
グループの末っ子、後藤夕貴(ごとぅー・写真一番左)はお茶目にヲタ達に懇願する。

そして今回のライブ最後の曲は、定番となっている
インディーズデビュー曲「ヤングDAYS!!」のサビの部分で、
ステージ上のメンバーだけでなく、観客のヲタ同士で軽く肩に手を置き一斉に左を向いて
キョンシーのようなポーズで繋がっていき、文字通り会場はひとつの固まりとなった。
今回もまたチケット代に見合わないボリューム感と確かな満足感で、
ライヴを楽しむことが出来た。
2500円のチケット代金で5000円位の価値はあった。

横浜BLITZ公演のチケットをさっそく終演後に購入し、
ライブの余韻で胸いっぱいの気分で土曜夜の喧騒の歌舞伎町を後にした。



 いつからか、最近のアイドルシーンにおいて、
アイドルとの向き合い方は、
『「全力」で「夢」を追いかける姿勢を応援する』という形が出来上がっている。
ステージ上でのパフォーマンスを全力で見せる姿に、
ファンは自分の状況に重ねて、社会と闘っていく勇気や元気を貰ったり、
「自分も頑張れるかも」と希望を持たせてくれたりする。

その「夢」を追いかける為に必死な姿勢が、
特に熱苦しくクドいほど伝わってくるグループが、
このポッシであったりアップアップガールズ(仮)Negiccoだったりする。

アイドルシーンではさんざん使い古されている言葉である「全力」という情熱を、
しかも言葉以上のエネルギーを持って伝えてくるようで、
7年以上の長いキャリアでの成功や泥水すするような挫折によって培われた
スキルや経験や器用さを合わせ持つポッシだからこそ、
こちらにビシビシと伝わり、しかもその情熱が伝染するような大きな説得力がある。

これだけの過剰なくらいの情熱を、継続的に発信する個性的なグループが
世間的にまったく認知されずに終わる訳がない。
事実、最近メディア媒体でもポッシの名前をよく聞くようになり、
徐々にその萌芽は顔を出しつつある。
彼女達のガンバリズムや親近感は今後、男性はもとより、女性の共感を得ていくような気がする。



 ライブ翌日のラジオ番組にゲスト出演した岡田ロビン翔子(ロビン。写真中央)が本気か冗談か、
『私達は女版SMAPを目指します!』と発言していた。
女性アイドルグループでその位置まで到達しているグループは皆無といった状況なので、
ポッシには将来的にそのポジションに就いて貰いたいと心から願う。
それだけのポテンシャルは秘めているグループなのだから。

そして何より、三十路になって更に色っぽくなってるであろう、
あっきゃんをステージで見たい!!

見たいんだよ~~~!!!!



2012年度劇場映画ベスト10本総括

お待たせしました。
いえ、お待たせしすぎたと言ってもいいかもしれません。

2012年公開作品で筆者が鑑賞した、
ちょうど50本の新作劇場映画の中から、
最高に素晴らしかった映画ベスト10本を選んで総括。
中間総括で取り上げた映画も、文章を修正。

今回も、第10位から順にカウントダウン形式でお送りします。



●●2012年度劇場映画ベスト10 総括●●
(1月1日~12月31日までの劇場公開作品対象)






第10位
『悪の教典』
(11月10日公開


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映画『海猿』シリーズで善玉ヒーローとしてのインパクトを印象づけた
伊藤“マジックマッシュルーム”英明が
極悪大量殺人教師を演じるという事で、
そのギャップ度合も気になるし、三池崇史監督という事で
前から気になっていた作品。

凄い!痛快!救いが無い!
クライマックス、学校内で鍛えぬかれた身体と冷静な判断で、
猟銃一挺で確実にひとりずつ抹殺しまくる伊藤の姿には、
毒きのこ食った時みたいにシビれたあああああああああ!!

そして何と言っても、こんな残忍な大量殺戮シーンが、
好き者だけが集まってくるようなミニシアターではなく、
メジャーなシネコンの最も大きい座席数の大スクリーンで観られるなんて!
ヒューーーーーーーー!!!!!!
たまんねええぜマジックマッシュルーム!

思わずスクリーンの前で声にならない喝采の叫びを上げそうになった!
ブラボブラボオオオオオオオオオオオオオオ!!!

学校では爽やかで頼りがいのある教師だった伊藤が徐々に
その正体を見せていくシーンはスリリングだし、
血生臭いクライマックスの大量殺戮に向かって気持ちが盛り上がっていく。

東宝もまだまだこんな俗悪映画作れる冒険が出来るんじゃん!
あと続編は絶対作らなくていいから!

2012年の三池作品では『愛と誠』も凄く良かったし、
やっぱり期待に応えてくれる監督だな。






第9位
『哀しき獣』
(1月7日公開)


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韓国で600万人を動員するメガヒットを飛ばしたナ・ホンジン監督のデビュー作
『チェイサー』は、男2人が身を削り、汗と血を流す全力追いかけっこ対決を
文字通り目が離せない緊迫感とスピード感溢れる展開と、
役者陣の演技力の凄まじさで描かれた傑作だった。

そんなナ監督の最新作は、前作の主要キャスト2人が
更にパワーアップしたダイナミズムで見せる熱すぎる超全力追いかけっこ対決!!

ただし、朝鮮族の人物を主人公にした本作は、
国を隔てた人種格差を取り上げる事により、
単なるサスペンスものとは趣の異なる作りになっていて、
前作以上に人間の熱気による湿り気が全編漂って凄い事になっている。
鑑賞後感の後味の悪さもまた違った意味で響く。

追いかけてくる野犬のようなチンピラ達は銃なんて野暮なモノは使わない。
皆、刃物か斧と、肉をぶった切る武器を片手に全速力で追いかけてくるのが怖すぎる!
追われる主人公ハ・ジョンウも斧一本で立ち向かう無茶さ加減も目が離せない。

泥臭いギャングの元締め役のキム・ユンソクは手斧1本でバサバサ血飛沫上げながら
無軌道すぎる惨殺で死体の山を作り、笑っちゃうくらいの不死身っぷりを見せる!

泥臭い汗臭い血生臭い、男たちのギラギラした生への執着を描いた傑作コリアン・ノワール。






第8位
『ドライヴ』
(3月31日公開)


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ライアン・ゴズリング演じる名も無きカースタントの主人公、
言葉で語らず行動で示す男気溢れるハードボイルドなダンディズムに
ハートがズキューン!

中盤からラストまで一気に畳みかける血生臭い暴力の報復戦も熱い!
そしてこの主人公がなんでか知らんが銃火器の扱いにも慣れてるし
格闘戦でも素手で人を殺せるくらい強すぎる!

ただの車のスタントドライバーのはずが、
なぜこんなに戦闘能力があるのかわからないし、彼が無口なので語られる事も無い。
しかし、そういった説明が不要なほど主人公は魅力的に描かれている。
そんなミステリアスな魅力も、
同じ男として憧れるキュンキュンキューーーーーン!!!
ライアン・ゴズリングって筆者より4つも年下と知って、途方もない敗北感…。
壁殴りたくなった。


ヒロイン役のキャリー・マリガンもショートカットがよく似合ってて美人ゃ!
「せっかく良い雰囲気になったのに、これから人いっぱい殺さなあかんから
たぶんもう会えないし、せめてキスだけでもしとかな!」
と、
エレベーターで主人公とヒロインがキスするシーンはロマンティック極まる。

80'sネオンノワールをベースにした本作、
全編に使われる楽曲や劇伴曲も各シーンでドラマチックに盛り立てる役割を担っている。
そういや『グランド・セフト・オート・バイス・シティ』も
ネオン・ノワールを元にした犯罪ゲームだった。

公開時、舞浜イクスピアリで大音量上映という形式で
2回目を観てきたが、使用楽曲だけでなく車のエンジン音、
銃火器音、人の骨が砕ける音などが増幅されるともの凄い酩酊感を覚える!
たまんねえええええええええええ!!!
爆音環境での鑑賞をお薦めしたい。






第7位
『ドキュメント灰野敬二』
(7月7日公開)


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全身黒づくめの衣装にサングラス、前髪パッツン長髪というスタイルを40年以上、
その誰も到達しえない音楽表現と共に貫き続けている、音楽をただ純粋に「好き」であり続ける
還暦を越えた音楽家の生い立ちから現在を、本人のロングインタビューと共に描く、
音楽ドキュメンタリー映画。

酒・煙草を一切摂取せず、菜食主義という修行僧のような求道的姿勢をもって音楽と向き合う
カリスマ性を持つ日本のアンダーグラウンド・ロックの重鎮である灰野敬二は、
「カオス」という表現を音楽で聴かせていく世界でも数少ない音楽家のひとりである。

彼の音楽は聴き様によっては、霊長類のような身の毛のよだつシャウトや、
感性の赴くままに様々な楽器を弾き散らす即興音楽のようにも聴こえる。

だが、レコーディングスタジオでのリハーサルシーンにて、
なんと、ひとつひとつの音が灰野氏による
特有の記号によって構成されて、
すべて計算され尽くした音だった
という驚愕の事実を明らかにしていく。

そしてこのリハーサルシーンによって徐々に音が紡がれていくスリリングな瞬間が
音楽ドキュメンタリーとして圧倒的に面白い!!


不失者という灰野氏が先導する3ピースバンドのこのリハーサルシーンで、
ベースのナスノ氏に対して灰野氏は『ナスノ君、ピッピッ、どうした?』といった
音出しの指示を出したり、即興音楽だと思っていた音像がすべて緻密に計算されたと知ると、
これまで聴いていた灰野氏への音楽の印象がガラリと変えられる。

本編終盤のインタビューで、灰野氏本人が
「俺以上に音楽好きになってみろよ!」
無限の音楽愛を見せつけ、今作は灰野氏と音楽による、
けして誰も近づけないラブストーリーだった
というのがわかる。
灰野さんは筆者と同じ千葉県市川市出身というのもまた推せる!!






第6位
『DOCUMENTARY of AKB48
Show must go on
少女たちは傷つきながら、夢を見る』
(1月27日公開)


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この映画を観るまで完全にAKBという存在を舐めていた。
メンバーがうじゃうじゃ多すぎてよくわからないし、
シングル曲も大体毎回あらかじめ楽曲の定型フォーマットが決められているかのような、
ダサいエレキギター音が入った既聴感のあるメロディで、
秋元康がどんなに良い歌詞を書こうが台無しだしライブではヲタ共がジャージャーうるせえし。

アイドル好きを名乗っていてAKBだけ無視してはやはり語れないという気持ちがあったし、
たまたまシネコンのポイントが貯まって1本無料で観られるので、
モノは試しに気軽な気持ちで観に行った。

結果、今作はアイドルというジャンルのトップをひた走る彼女達の、
時に光り輝くステージを撮し、時に野戦病院のような舞台裏という現実を描く、
甘ったるいアイドル幻想への憧憬を断固拒絶する、
真摯な音楽ドキュメンタリー映画の傑作
だった。

構成としては2011年の彼女達の主な活動である、
震災のボランティア活動と、西武ドーム3日間公演が軸になって描かれる。

津波の惨状を目にしたメンバーの絶句する表情、
そしてボランティア公演を行う観客達の本当に嬉しそうな表情、
被災地出身のメンバーの言葉と共に丁寧に映し出されていく。

西武ドーム公演では、コンサートの様子は映し出すものの、
ステージ上での楽曲パフォーマンスはほぼ映さず、
ひたすら舞台裏のメンバーにフォーカスを当てていく。

西武ドームコンサートの舞台裏で、酸欠でバタバタと倒れゆくメンバー達、
公演前に壁に向かって歌詞を復唱していたグループのエースであり、
千葉県市川市出身の前田敦子もアンコールで過呼吸になり、
医師チームが介護していく様を克明に映す。

その後、見事に復活を遂げてステージへ上がり『フライングゲット』のイントロが鳴り
満面の笑顔で振り付けをし出すシーンはこれがグループのエース、
顔役としての責任なんだな
、と鳥肌が立ち思わず涙が出そうになった。

チームAが円陣を組もうとしていたところに、歩く前田敦子の背中を撮しながら
彼女がその円陣に加わっていくシーンは、遅れてきたヒロイン登場!といった感じで胸が高鳴る。

アイドルのキラキラした部分を目的に映画を観に来た小学生女子に見せるには
あまりに残酷な現実ではなかろうか。
それでも「AKBになりたい!」と思う子達は本当にアイドルになりたい子だろう。

AKBは楽曲よりもまず、人間ドラマとして観た方が面白い。
HKTもバラエティ番組で観てる分には最高だが、
パフォーマンスとなるとどうなんだろうか。






第5位
『サニー 永遠の仲間たち』
(5月19日公開)


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1980年代の少女達のキラキラとした青春時代と、
40代の中年(美魔女ってか)になった彼女達の現在を行き来しながら
7人の友情物語を描いていくのだが、
アイドル映画として圧倒的にド直球な、
青春の甘酸っぱい幸福な日々を描き、
胸いっぱいになる多幸感にハートがズキューン!!


80年代の韓国の時代背景をなぞるような文化や服装、
音楽や政治的背景なども再現され、現在との映像のギャップも楽しめる。
何よりこの「サニー」という女子グループの個性豊かな面々が
つるんでるところを観てるだけで顔がほころんでしまう。

最初は距離感のあった田舎からの転校生の主人公と、
グループ1のクールビューティーな子が居酒屋で未成年なのに
堂々と酒を飲み明かして仲良くなる無茶苦茶なシーンが好き過ぎる!

ラストは御都合主義すぎる!という意見もあるけど、
良いんだよファンタジーなんだから!
気分良く映画出たいじゃねえか!!

韓国映画というと、バイオレンスアクションやシリアスな人間ドラマの傑作は
数多くあれど、青春モノで初めて好きになれた作品。

日本でリメイクするとしたら、ちょうど7人なんで
アップアップガールズ(仮)にやって頂きたい。







第4位
『ムカデ人間2』
(7月14日公開)


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人間の肛門と別な人間の口を施術で繋ぎ、
3人並べてまるでムカデのように四つん這いで歩行させ、
人間を越えた存在を生み出そうとした、主人公ハイター医師の美学を描いた前作。

その前作は、センセーショナル過ぎるテーマが物議を醸し出してたり、
ハイター医師の存在感が際立っていた反面、
先が読めちゃうありきたりな展開だし、
もっと過激で刺激的な不条理さを描く映画を期待していたのに、
ただ単に物足りなさしか感じなかった。

しかしその続編の今作!
今作こそが本当に筆者が観たかった
『ムカデ人間』だあああああああああああああ!!!

気ちがいチビデブハゲの純真夢実現物語!!
素人が前作の4倍の12人の人間を繋げようと無茶する残虐非道痛快下劣品性皆無な傑作!
にしてもこのチビデブハゲ役の役者さん、凄い存在感、目が離せないし記憶に残る!

人間的に劣ってると言わざるを得ない、
寝糞垂れる喘息持ちのチビデブハゲの主人公が、本編中、台詞を一切喋らず、
人間を超越せんとする異形のムカデ人間という理想形を創造する為に
四苦八苦する姿はブザマで滑稽で可笑しくもあり、
むしろ応援したくなるような気分だった。

今作は確かにモノクロ映像じゃないと相当ヤバい事になってたであろう、
観ているこちらの痛覚が震える残酷描写や、
その猟奇性や異常性ばかりが取り沙汰されるけど、
現代の閉塞感の中でもがき、美しい理想を追い求めるチビデブハゲに思わず
感情移入してしまう。
ピュアな人間のドラマとして身につまされるモノがあった。

チビデブハゲが前作『ムカデ人間』のDVDを観ながら職場でオナニーするシーンも白熱!
にしても、人間的な気持ち悪さもここまで振り切れてるとホントに清々しく気持ちが良い。
常軌を逸した人間の姿って色々な感情を呼び起こさせて目が離せない。

あと、「『ムカデ人間』を観て素人が下手に真似すると散々な事になるよ!」という
世界中で現実にどっかの馬鹿が映画を模した事件が起きないように、
監督なりの警告を今作で示したかったのではと思う。

つくづく映画ってのは、どれだけ人間を魅力的に描けるかだよなと思った。
映画で起こるドラマなんて、出てくる人間がどういう気持ちでどう動くかだし、
そういう意味で本作はまるでカゴの中のムカデ(チビデブハゲ)が獲物を捕食していくのを
観察するような人間ドラマと言えた。

誠実に全力な熱量で振り切って、醜悪な嫌悪感を催すフリークスを妥協せずに
描ききってる真摯な姿勢
に感動すら覚えた『ムカデ人間2』。

来年公開を予定しているシリーズ最終作『3』はハイター医師とチビデブハゲも大集合!
500人を繋げるなんて!!
今から期待で胸躍る。

しゃらくせえ美学なんて破壊しろ!
ゲロ臭え嫌悪感を撒き散らせ!







第3位
『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
(4月14日公開)


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日本語ラップの面白さを提唱してきた今作も遂に最終作、
そして最後は、前2作と比較にならないほどの熱量を帯びた青春ドラマに仕上がっていた。

白熱するラップバトルシーン、緊張感溢れるドラマ展開、
シリーズ定番のキャラクターが出てきた時の安心感や高揚感など
あらゆる面で前2作とは一線を画した本気度が伝わってくる。
なにより日本のラップ音楽シーンと真剣に向き合った姿勢が良い。
劇場ロビーにパンフを売らずにサウンドトラックのみ売っていた位、徹底している。

主役のマイティによるラップバトルや、
クライマックスの10分以上の長回しシーンも目が離せないくらいの緊迫感がある。
SHO-GUNGと征夷大将軍によるオーディションでのシーンでのラップによる即興シーンの高揚感、
中華料理屋での征夷大将軍のメンバー同士の「まんこ野郎が!」と罵り合う爆笑を誘うシーン、
目を付けられたら何されるかわかったもんじゃない山下産廃工業の恐ろしさ、
シリーズ定番のラストの、言葉がラップへと変化していく魂のぶつかり合いシーン、
全編、どこをとっても観てるこちら側が巻き込まれてしまいヒリヒリするほど熱い。
そして笑える。
緩急のバランスの構成が本当に巧みだと言える。
低予算映画なはずなのに、予算がかかっているように見せる、
作品のゴージャス感も箔を付けている。

面白い映画を作ろうというその志は、予算の壁さえも越える。
映画は金じゃなくて人で作られるのだと改めて実感させられた。







第2位
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ
MOVIE大戦アルティメイタム』
(12月8日公開)


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お正月映画の恒例となった『MOVIE大戦』シリーズも今作で実に4作目。
2011年映画総括ベスト10でも3作目の前作を7位に上げた。

だがそんな傑作だった前作を圧倒的に凌ぐだけではなく、
ライダー映画史上、燦然と輝く最高傑作
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』に比肩する、
「アルティメイタム」というタイトルにふさわしい
超ウルトラスーパー傑作となっていたあああああああ!!

「おらおらおらWチャーシュー野菜にんにく増し増し~~!
さあ全部平らげろよ!汁も一滴も残さずだぞ!!器も綺麗に舐めろよ!」
と、
ラーメン二郎顔負けの過剰なほど気ちがい盛りサービスをぶち込んできて、
筆者のお腹を破裂寸前にさせてくれる坂本浩一監督が
「いつもこれが最後だと思って撮っている」という言葉にそぐわない
徹頭徹尾のサービス感は、今回も常軌を逸してるよ!

第一部は『フォーゼ』編、第二部は『ウィザード』編、
第三部は『MOVIE大戦』といつもの構成だが、
それぞれの物語とキャラクターが今作の主要な物語に絡んで
リンクしていく脚本は巧みで面白い。

『フォーゼ』編は、開始早々の変身前の主人公による、
まるで映画『ヤマカシ』のような視覚的ダイナミックな、
狭い民家に乱入したり屋根を駆け上がったり、
高低入り乱れながらのスピーディーな追いかけっこを見せる緊迫感!
ヘタな爆破シーンよりも全然手に汗握る、生身の肉体アクションの迫力があった。

そして今回は特に、全編に渉る女優陣の活躍が一番目立っていたように思う。
もう「華を添える」ってレベルじゃねーーーぞ!!

『フォーゼ』編では、
その豊満な乳房の谷間が強調された黒ずくめのバトルスーツに身を包んだ
原幹恵のスタイリッシュな殺陣シーンの美しさに加え、
彼女が全身にオイルを塗って、しずる感を出しているのだが、
もちろんその豊満なおっぱいも汗とオイルにまみれながらぷるるんぷるるんっと揺れる!!
本編開始から数分で、これには大きなお友達も前屈み!!

その他にも、レギュラーキャストの坂田梨香子がやっぱきゃわゆしだし、
清水富美加は化粧して妙に色っぽくなってるし、
教師役の長澤奈央もキックボクシングでぱっつんぱっつんのパンツを穿いてハイキックするし、
極めつけは、真野ちゃん演じる「なでしこ」が再登場するだけでなく生身で格闘アクションもする!
ハロプロでの活動を知ってる筆者は大興奮!

『ウィザード』編では、
刑事役の高山侑子さんがガンアクションで見せ場を作ったり、
PASSPO☆のまこっちゃんはいつものように薄幸な困り顔だし、
「美少女仮面ポワトリン」を入來茉里という女優が演じているのだが、
彼女がショートカットできゃわゆいだけでなく、変身後も彼女が演じている。
それに新体操をやっていたらしく身体が柔らかいという利点を活かした優雅な開脚アクションなど、
様々な女優達の活躍がスクリーンいっぱいに映し出されて、
もう、もう、至福・幸福・眼福じゃああああああああああああああ!!

こうした数多くの女優陣の活躍だけで既にお腹いっぱいだのに、
お約束の、シリーズを追うごとに明らかに火薬量の規模が過剰にデカくなっていく
爆破!破壊!爆破!破壊!爆破!の連続!!

そしてクライマックスの『MOVIE大戦』では、
ライダー達のバイク VS 敵の巨大装甲車の追いかけっこという胸熱の展開も!

たった90分の映画で飽きさせる隙を一切与えない、
1800円という安くない入場料を払った分しっかり楽しめる、
ギッチギチに詰まったサービス感と確かな満足感。

今回も坂本監督の手腕に「やっぱすげえ!」と感嘆の声を漏らさずにいられなかった。
無駄に時間と予算ばっかかけて全く面白くないハリウッド映画は見倣って欲しい。

しかも今作はこれまでのライダー映画にはかつてなかったほど、
ラスト数分のオチが衝撃的で強烈!
『ウィザード』TVシリーズを観てる人なら、
『猿の惑星』や『セブン』、『シックス・センス』並の、
誰も予想だに出来なかった、頭真っ白になるような超弩級の結末が待っている。

筆者はそれを観て思わず周りの座席に誰もいなかったのをイイ事に
「ぇえええ!!!」と声に出してしまったホド。
映画終わってもしばらく呆然とした。

今作からいきなり観た人に取ったら頭に「?」マークが飛び交う、
大混乱を招く結末
とも言える。
ライダー映画でこうしたまったく予想外のスパイスの効いたオチは初めてで、
しかもそれを売りにしていない姿勢も今作の評価を大いに押し上げた要因である。

頭から尻尾まで楽しませることを忘れない、
東映のプログラム・ピクチャー魂は、
ライダー映画シリーズによって脈々と引き継がれている!


ただひとつだけ欠点を言うなれば、
リニューアルされたイナズマンの造形、
原作の石森イズムを意識しすぎたせいか、
顔が人間の顔に近付きすぎて白目剥いてて怖すぎる!

正義の味方キャラクターのはずなのに、
今作の敵キャラであるアクマイザー3よりも、むちゃんこ怖い!
あれはガキにトラウマを与え、泣き出すホラーなレベル!!






第1位
『ボス その男シヴァージ』
(12月1日公開)


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インド国内のみならず世界でも絶対的ヒーローとして君臨する人気のスーパースター、
我らがラジニカーント(以降、ラジニ様)の2007年公開の主演作。

今作は製作費が当時の換算で約22億円、国内の興行収入が約45億円と伝えられ、
インドの映画料金が約100~200円程度であることに照らし合わせると、
どれだけ天文学的数字になるか、分かるだろう。
1億ドル、2億ドルといった巨額の予算がかかった
ハリウッド大作と同じ規模のスケールを持つ、
ブロックバスター級の、極彩色のエンターテインメント映画
である。


今作はインド国内での歴代興収記録をラジニ様の最新作『ロボット』
塗り替えるまでNo.1の興行収入を記録していた。
インドでの公開初日には劇場前に異様な大行列が発生し、インド国内の上映劇場の
10日分のチケットが全回完売という国を挙げての一大行事となり、
ホットでセンセーショナルなニュースとなっていた。

しかしそんな歴史的テラヒットを記録していても、
日本公開は2012年12月(泣)という事で、公開を5年も待ち続けた筆者にとっては
本当に長くなった首が伸びきる思いだった。

ようやく日本公開が決まった今作を公開前の3ヶ月前に
一足お先にしたまちコメディ映画祭で観る事が出来た。
ヒロイン役のシュリヤー・サランの舞台挨拶もあったからか、
在日印度人も大挙として押し寄せていた。

この時は、インド映画を上映する時のお約束イベントともなっている、
「マサラシステム」上映であった。
これは観客がクラッカー鳴らして拍手して踊って歌って叫んで盛り上がる事が許される
もはやライブ感覚で楽しめる鑑賞法である。

単に映画を観るというだけでなく、
映画の世界観を熱狂と共に肉体を通して体感するという
新たな発見を提示するようなマサラ・エンターテインメントであった。
昔のニッポンの映画館もこんな感じだったのかなあ。

そうした185分間にも及ぶ熱狂の環境下の中で観たという事を加味しても、
今作は日本で観る事の出来るラジニ映画史上、
最も凄い事になっている爆裂傑作
である事は間違いねえ!!
そして、文句無く2012年ぶっちぎりベストワンの、最高のエンターテインメント映画だ!


遂に、世界の映画史に残る国宝級の作品『ムトゥ 踊るマハラジャ』や、
『アルナーチャラム』『チャンドラムキ』『パダヤッパ』『バーシャ!』などの
歴代の定番ラジニ映画すら遙かに超越する作品にようやく巡り会えた事に、
今でも高揚感と興奮と動悸が止まらない!!

インドにはびこる悪政と貧困を救う為に立ち上がる主人公シヴァージことラジニ様!
アメリカで実業家として大成功を収めていた彼は故郷であるインドに帰国し、
自分の全財産を投げ打ってでも、無料で通える大学、病院、
そして雇用を作る為に工場を建設するという理想の英雄像を描く。

ラジニ様による、人民のため、国のための、一切見返りを求めない
無償の人道的行動に胸が打たれる!!!
そしてそれは実際にインドで慈善活動を続けるラジニ様の姿と重ねて見る事が出来、
尚更、ラジニ様のカリスマ性を高めることに繋がっている。

ラジニ映画において、ラジニ様がむちゃんこ強い格闘の達人であるのは当然だし、
歌もダンスも恋もスマートにこなすスーパーヒーローっぷりはもはやお約束だが、
今作はその描写がいつもよりも更に超人的!!
コインを手から手に高速移動させ胸ポケットに入れる決めポーズからの
大見得を切るシーンは拍手喝采クラッカー100発鳴らしても足りねえ!!!


ラジニ様の大活躍をお腹いっぱい見せつけてくれた後に、
エンディングクレジットに流れる「夢は必ず叶う!」という
ポジティヴなメッセージは、観客に「自分にも何か出来るかも知れない」と
上映後に思わせる説得力があるのは間違い無い。
映画によってかけられたマジックは、スクリーンの幕が閉じても続く。

世界よ、ハリウッドよ、日本よ、
これが、これこそが本当のヒーロー映画だ!!





●●2012年度劇場映画ベスト10 総括●●
(1月1日~12月31日までの劇場公開作品対象)

第1位 『ボス その男シヴァージ』
第2位 『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』
第3位 『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
第4位 『ムカデ人間2』
第5位 『サニー 永遠の仲間たち』
第6位 『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
第7位 『ドキュメント灰野敬二』
第8位 『ドライヴ』
第9位 『哀しき獣』
第10位 『悪の教典』



以上、2012年の映画総括でした。
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