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2015年度劇場映画ベスト15本総括



お待たせしました。
いえ、お待たせしすぎたと言ってもいいかもしれません。

2015年公開作品で筆者が鑑賞した新作劇場映画は51本!
もちろん、1本の映画を繰り返し観た回数も加えた数である。

そんなこんなで、素晴らしかった映画ベスト15本を選んで総括。
前年度に続き、2015年度も15本選出!
ちうわけで、まずは11位から15位までランキング公開!


●●2015年度劇場映画ベスト15 総括●●
(1月1日~12月31日までの劇場公開作品対象)



第15位「私の少女」
ショートカットのドゥナッペやはり最強。
「アジョシ」の頃から成長したキム・セロンとイチャコラしてるシーンの数々は
ニンヤリ止まらずいつまでも観ていたい。

疑似親子視点としても百合視点としても楽しめて
キュンキュンくる人間ドラマでドゥナッペの新たな傑作!

村の皆が集まって飲んでカラオケをするシーンで、
かかった曲が一時期筆者がハマっていたパク・ヒョンビン王子の『シャバン☆シャバン』
出演の男優がベロベロに酔った状態で歌うんだが、
筆者は思わずスクリーンを見ながら口ずさんでいた!



第14位「GONINサーガ」


久々に邦画で様式美にこだわった骨太かつ破滅の美学。
『ワイルドバンチ』のようにすがすがしさすら感じる観賞後感の映画を観た感じ。
血糊の色が90年代的な生々しさでバイオレンス色を上げている。
デデデンデンデデンと、ついテーマ曲も口ずさみたくなる。
テリー伊藤は喋らず目がロンパったままだったらもっと迫力あったのにな~。


第13位「はじまりのうた」
大傑作「once ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督新作。
男女間を音楽という頑なな絆で結ぶ一期一会の瞬間を捉えた作風で、
サントラが欲しくなるのも「once」同様。
K・ナイトレイは前歯の形がかわいい。
出っ歯じゃなくて引っ込み歯なんだよな。
NYの街のあらゆるところでレコーディングをするという発想は
面白く、音楽の楽しさが表現されてたと思う。


第12位「バクマン。」
ジャンプ漫画の実写化として成功してたのでは?

特に良かったのは原作に無かったジャンプを読む様々な環境での
読者の視点を映してたところと、話題になってるエンドロール。
あれは、「少年ジャンプ」を題材に熱かった作品にしか
使えない最高のアイデアが爆発したエンドロール!

佐藤健が台詞ではなく表情で語っていたのも良し。
彼の血尿シーンは驚いた。10代の若者(という設定)で
便器の水を真っ赤に染めるまで血尿出すってどんだけ~。
大根仁監督の代表作がまたひとつ増えた模様。



第11位「ガールズ&パンツァー 劇場版」

表面的には美少女アニメだが本質的には
「昨日の敵は今日の盟友」という少年漫画イズムで貫かれた、
戦車の戦術が細かく実に良く出来ているスポ根作品だった!
表面上が美少女ものだからといって、
表層的にモノを判断すると損をする好例とも言える。

立川で観た極上爆音上映は、調整された戦車の駆動音の音響は凄かったし、
鑑賞後感の爽やかさで、良作を観た余韻に浸れる。
キャラクター同士の関係性を知っているとより楽しめるので、
鑑賞前にTVシリーズとOVAは必見。

この作品でその街並みがそのまま描かれた
茨城県大洗町はファンの聖地と化しているらしい。
ちなみに本作の事は、「おジャ魔女どれみ」ファンのこの方のブログで存在を知った。
あまりの文章の熱量の高さに圧倒される!


続いて、10位から1位まで順に発表!

第10位「ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男」


主演の人が、自然にジェームズ・ブラウンに見えてくるほど口調や仕草もそっくり、
股先開脚ダンスや高速ステップなど、
ステージパフォーマンスを熱く見せていて心拍数が上がるほど惹き込まれる!
現在も脈々と継がれているゴッドファーザーオブソウルのルーツに熱くなった!
ショットガンを事務所で発砲し警察に追いかけられるシーンも再現してて最高!
あまりに語られる逸話が多い人だけど、うまく編集して、
音楽映画としても人間ドラマとしても面白い作品に仕上がっていた。


第9位「恋人たち」



7年ぶりの橋口亮輔監督最新作。
結婚を約束していた彼女を通り魔に殺された男と、
肉屋の男に惚れた主婦、同性愛者の男性弁護士の3人の話を軸に、
時にシンクロしつつも、大きく関わる事無くそれぞれの物語が綴られる。
失った人との思い出に生き前へ進めない、
誰かと心を通わせたくても叶わない絶望と、
再生への光をやさしく繊細に映し出す、すんごい余韻と深みを残す傑作!

観終わってもしばらく登場人物たちの残像が思い浮かばれる。
珍しく前売り価格ではなく一般料金1,800円払ったけど全然損は無かった!


第8位「幕が上がる」



筆者もかつてはどのアーティストやバンドよりも没入していた、
ももいろクローバーZが主演の
高校の演劇部が舞台の青春ドラマ。

観る前までまるで予想だにしなかったが、
最近の邦画でありがちな、説明的過ぎる台詞も、
大げさなギミックも無駄な笑いも無い、
ストイックに純粋な青春映画だった!
それでいて良質なアイドル映画としても両立していて驚く。

とても「踊る大捜査線」の監督とは思えないくらいに、
青春ドラマの醍醐味をビシビシと感じられるほど真摯な作りで、
全編ウルウルきてた。
数年ぶりに、ももク口熱が映画観てる間、戻ってきた!


第7位「クリード チャンプを継ぐ男」



新章とは言ってるものの、
次世代への闘魂伝承というバトンタッチを見せる
『ロッキー』シリーズ最終作として観るとあまりに美しすぎる傑作!
ロッテントメイトで95%フレッシュは伊達じゃない完成度の高さだった。
後半へ進むにつれ、スタローンが見せる老人感もリアル。
どうやら、ここからクリードを主役として、
新章として続編が作られるということだけど、
正直、続編は作らないで欲しい。
「ロッキー」シリーズの締め方としてあの銅像をバックに
過去と未来のボクサーが並ぶ、ラストシーンの美しさ、
あんなキレイな終わり方ないのに続編は蛇足になりかねない。


第6位「101回目のベッド・イン モアベター版」



「バブルの時代をもう一度復活させる」と一念勃起して結成された
“今、抱ける”セクシーアイドルユニット「ベッド・イン」の第1回主演映画。

東映のプログラム・ピクチャー感満載の、
実際の本人達のキャラ勃ち過ぎのエゲツないノリを
そのまんま映像化しちゃったメタフィクション映画でもあり、
鑑賞後の不思議な多幸感たまんねえ!
「タイムアバンチュール絶頂5秒前」のオマージュも効いてて、タイトルの出し方が絶妙!

10分長いモアベター版は、ガールズ映画監督ユニット、
破れタイツのカットも多く、最大瞬間風速のような激しさの
ベッド・インとの対比で丁度いい感じの温度で
入浴してるようなゆるゆる度合いが心地良し。

土曜の深夜2~3時くらいに赤ワイン飲みながら寝落ちと闘いつつ
心地良い雰囲気の中、見られたら最高。

エンドロールでは、ベッド・インと破れタイツの2人が倍速になって激走する、
まさしく現在、最新作が公開されている「あぶ刑事」をモチーフにしていて最高!

2/27~3/4からポレポレ東中野で単独上映決定!
当然、筆者もイク~!


第5位「キングスマン」



近年「キック・アス」、「X-MEN ファースト・ジェネレーション」と、
傑作を立て続けに撮り続けているマシュー・ヴォーン監督の最新作。
今回はまたもコミックを原作とした、スパイものである。

またしても胸の透くような傑作!
一貫としたポリシーを貫く青年の新米成長物語という側面で観ても面白いし、
「キック・アス」が親父から娘への継承の物語だとしたら、
「キングスマン」は師匠(父親的な存在でもある)から弟子への継承の物語。

教会での目まぐるしいテンポの気ちがい共の壮絶な暴動格闘シーンは
思わず爆笑必至で、1シーンのテンションの高さで言えば、
完全に「キック・アス」を超えている!スゲぇ!

ステッキや傘など、スパイものならではの
特殊武器の数々もイケててかっこいい!

また、クライマックスに打ち上がる連続花火には、
「キック・アス」のクライマックスのエルヴィスの曲が
かかるシーンと同じくらい痛快さと高揚感、
そして声を上げたくなっちゃったほどの大爆笑!
詳細は映画を観よ!


第4位「ストレイト・アウタ・コンプトン」


Dr.ドレーやアイス・キューブなどが在籍していた伝説のラップグループ、
N.W.A.(Niggaz Wit Attitude、直訳すると「主張する黒人たち」)の
誕生からその興隆、メンバーそれぞれの別離までを
事実に基づいて描く青春ドラマであり、
ギャングスタラップというジャンルの創始を描く音楽映画の傑作!

お恥ずかしい事に本作を観るまでこのN.W.A.というグループを知らなかったのだが、
主要メンバー全員参加のファーストアルバム「Straight Outta Compton」を聴いて驚愕!
その名曲の数々から、その後の音楽シーンのメインストリームとなる
プロディジーやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなどの
バンドへ与えた影響をひしひしと実感する、
たたみ掛けるラップの猛襲とビートのアタック感とメロディのキャッチーさ、
歌詞のメッセージ性の強度など、
(黒人が不当に差別され、いわれのない暴力を白人警官から受けていた事から
生まれた反逆の一撃である「FUCK THA POLICE」など)
アイス・キューブを除くメンバーの出身であったコンプトンという、
ストリートギャングがはびこる街の現実も映し出した歴史的名盤!

ドラッグ・ディーラーだったイージーEが出資するだけだったのに、
なぜか初めてレコーディング部屋でラップを歌わされるシーンとか、
売れっ子となったグループが打ち上げで乱交パーティーや、
プールで濡れ濡れパーティーなどハメを外しまくる様子も微笑ましい。

そうしたグループの活動を追っただけでなく、Dr.ドレー、アイス・キューブ、
イージーEの3人を主軸とした愛憎入り乱れた友情ものとしても胸に打たれた。
150分ある内容だが、まるで長さを感じず飽きさせない脚本の構成も見事。

アイス・キューブ役に自身の息子(オシェイ・ジャクソンjr)が出演というのも
物語により没入感を与えている。

エンドロールで実際のグループ本人の映像が映し出される中で爆音で流れる
ファーストアルバムの1曲目「Straight Outta Compton」のカッコ良さに
鳥肌が止まらなかった。

おれたちのヴァルハラこと、立川シネマシティでは爆音上映も実施。
更に作品の感動を増幅させる素晴らしい鑑賞環境だった。


第3位「戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪」


POV形式のホラー作品で数々の傑作を作り続けている白石晃士監督が放つ、
ホラーシリーズ『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』。
FILE01~04、劇場版序章、史上最恐の劇場版、最終章を経ての、
この新シリーズ「超コワすぎ!」の第2弾をまさかの第3位に選出。

前シリーズでは、最初は素人投稿ビデオの超常現象を、
工藤ディレクターとアシスタント市川、カメラマン田代が
検証していくところから始まり、やがてその超常現象は連鎖、増幅し、
人智を越えた、概念のレベルにまで到達するという、
低予算で作られている作品とは思えないスケールのデカさに観る者を
圧倒・爆笑の渦に巻き込み、工藤ディレクターの
「運命に逆らえってな!」という名台詞と共に、
ネットを中心に大いに話題になった作品でもあった。

仕切り直しとして新たに始まった本シリーズ「超コワすぎ!」の第2弾。
本作では、童貞ニート中年無職男が当てもなく撮影しながら山を散歩していたら
若い少女と出会い、驚くべき超常現象を目の当たりにし、
冒頭から40分以上の長さを持っての投稿映像の出だしだが、
本作の主題は、ワケあり少女に対するこの童貞ニート中年の、
あまりに無垢な純愛にスポットが当てられている。

工藤ディレクターが童貞中年に「あの女、モノにしたいんだろ?!」と
檄を飛ばすところでもグッと来ていたのだが、
クライマックス、ワケあり少女からの人智を越えたレベルの要求に対して、
童貞中年の全霊を込めた、覚悟の告白とその決断に、ダム決壊落涙。

まさか、このシリーズで怖がらされるどころか爆笑する事はあっても、
画面が曇って見えなくなるほど泣く事になるとは…。
自分の身と照らし合わせて、この童貞中年に
思い切り感情移入し没入してしまったという事もあり、
本作は異様なほど高い順位に選出した。

この童貞中年を演じるのは「サイタマノラッパー」シリーズに主演していた水澤紳吾。
こうした底辺の身分の役をやらせると、ピカイチのハマリ具合。
さすが。

2016年に公開されるであろう、FILE-03以降の新作も大きく期待!


第2位「君が生きた証」



校内乱射事件で死んだ息子が作っていた数々の歌を
唄う事で息子を理解しようとする親父の物語というだけでグッと来たが、
中盤で明らかになるある事実を知った後、
息子の遺した歌がまったく違った印象を受け、
複雑な困惑と高揚感に打ち震えるラストでスクリーンが見えなくなりそうなほど崩涙。
観賞後の、打ちのめされる衝撃と余韻があまりに強すぎて
思い出すだけで泣きそうになる。

公開から1年経ちDVDが発売された今でも、いまだに余韻が残る。

本作で出演もしているヒゲのおっさんで俳優のウィリアム・H・メイシーが監督というのも驚き。
音楽映画としても、親子の人間ドラマとしても見事なバランスで両立された出来で、
観たらサントラが絶対欲しくなる!

「はじまりのうた」も良かったが、鳴らされる音楽の意味も重みも、
音を奏でる人の覚悟と決意もまるで違うのであまりにも軽く見えてしまう。

息子を想う親父の話であると同時に、
若いバンドマンの青春物語でもあるのも自分の好みに合っていて
音楽映画としては、文句無しに2015年ベスト映画と言える。


第1位「マッドマックス 怒りのデス・ロード」



ふ~。
どんなにアマノジャクな自分でも、
もう2015年最高の1本は
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
しか考えられません!

自分はメル・ギブソン主演の過去の「マッドマックス」シリーズに関しては、
「メル・ギブソンがドッグフードの缶詰を美味そうに食っていた映画」という
思い入れのない認識のまま観て、結果この熱狂ぶりである。

ていうか、この10~20年くらい過去を振り返ってもベスト1映画としか言えない。
本作は、衝撃と興奮と感動と初期衝動とインスピレーションを与えてくれた、
純粋に120分映画を楽しむという体験を教えてくれた。

今後、数十年、数々の娯楽アクション映画のロールモデルとなるであろう、
その最良の見本型を提示した本作。

初日に観て、5日後に2回目を観た後の興奮と熱狂ぶりは、
既にブログに綴っているので参考まで。
9/10に立川で極爆上映で「キングスマン」とハシゴした時のブログはこちら。

上映開始の6月20日から毎週のように映画館に通い、
金を払って11回鑑賞したのは生涯でも初めての経験。

1回目 IMAX 3D字幕
2回目 4DX字幕
3回目 4DX字幕
4回目 2D字幕
5回目 3D吹替
6回目 2D字幕 立川極上爆音上映
7回目 2D字幕 立川極上爆音上映
8回目 2D字幕 立川極上爆音上映
9回目 2D字幕 立川極上爆音上映
10回目 2D字幕 立川極上爆音上映
11回目 4DX字幕


色々なバージョンを観たけど、2回目の、
全身で感じる4DX版が、
生まれてきて良かった、映画を好きで良かったと思わせるほどの、
生涯ベストに入る至福の体験だった。


終映後、本編で感動させるシーンなど無いのにも関わらず、
場内が明るくなっても感動が収まらず、
衝動の赴くままに涙が止まらなかった。

本作を娯楽映画の価値基準にすると、今後ほとんどの映画が退屈に見えてしまう危険がある。

これまでハリウッド映画の生涯ベスト1は、
ロバート・デ・ニーロ主演のアクションロードムービー『ミッドナイト・ラン』(1988年公開)だったけど
遂に27年経って更新した!

この映画の素晴らしさ、美しさ、熱狂をうまく言語化するのはホントに難しいし、
言葉で語れば語るほど野暮になる。

そして、この作品の世界的な影響力はやはり凄まじく、
アート系の映画賞も軒並み受賞し、
遂に第88回アカデミー賞?において作品賞、監督賞(ジョージ・ミラー)含む
10部門にノミネートするという、
ブロックバスター級の予算のアクション作品では異例の事態となっている。

この作品が起こしている波を体験するには、
自宅のちっこいテレビでBlu-rayやDVDを観るのでは、絶対に役不足。

「かければお客が呼べるコンテンツ」として、
ジブリ作品級にロングランで全国で公開されている映画館で、
スクリーンだけに集中してその五感で体感しろ!!

なぜこんなに熱狂され、心を突き動かされるのか、
スクリーンで観なければわからない。
そして、一緒に叫ぼうぜ!
V8!



第1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード
第2位 君が生きた証
第3位 戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪
第4位 ストレイト・アウタ・コンプトン
第5位 キングスマン
第6位 101回目のベッド・イン モアベター版
第7位 クリード チャンプを継ぐ男
第8位 幕が上がる
第9位 恋人たち
第10位 ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男

第11位 「ガールズ&パンツァー 劇場版」
第12位 「バクマン。」
第13位 「はじまりのうた」
第14位 「GONINサーガ」
第15位 「私の少女」




以上、2015年の映画総括でした。
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キングスマン極上爆音上映試写会&マッドマックス 怒りのデス・ロード極上爆音上映 最後の鑑賞



9月8日なんて日は、雨ザーザーのところ、
仕事を1時間早退し、聖地・立川シネマシティにて行われる
「キングスマン」極上爆音上映試写会へ。

開映18時30分だと、17時に早退しても割とキツい感じ。
休日だとあまり感じないけど、平日だと立川は遠く感じる!
(実際遠いけど)

「キングスマン」は、
近年「キック・アス」、「X-MEN ファースト・ジェネレーション」と、
傑作を立て続けに撮り続けているマシュー・ヴォーン監督の最新作。
今回はスパイアクションという事でまた新たなテーマ。

9月11日金曜に一般公開されるのに先駆けて、
ここ立川シネマシティでは、自分を含む狂信者を生み出している
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に続き、
音響設備に徹底的にこだわった震えるような
極上爆音システム上映との事で期待値MAXで臨んだ。

も〜最高に面白かった!
監督作にまたひとつ、胸の透くような傑作が生まれた!
すんごく丁寧に作られている、青年の新米成長物語としても凄く良い。
「キック・アス」が親父から娘への継承の物語だとしたら、
「キングスマン」は師匠(父親的な存在でもある)から弟子への継承の物語。

教会での目まぐるしいテンポの気ちがい共の壮絶な暴動格闘シーンは
思わず爆笑必至で完全に「キック・アス」を超えている!
スゲぇ!

また、クライマックスに打ち上がる連続花火には、
「キック・アス」のクライマックスのエルヴィスの曲が
かかるシーンと同じくらい痛快さと高揚感、
そして声を上げたくなっちゃったほどの大爆笑!
詳細は映画を観よ!
あの連続打ち上げ花火観たさにまた観たくなった!
大満足!
この秋一番の傑作となるでしょう。
「進撃完結編」観に行くのに合わせて、また立川へ来なきゃ。


この秋の新たなる傑作を目の当たりに興奮に打ち震えながらも、その後は、
今年、自分の人生に大きな影響を与えられてしまった映画、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を鑑賞。

6月20日の公開初日に観てから9月8日まで結局、10回鑑賞。
(立川の極上爆音上映では5回目)
立川の最終上映日は11日だが、
自分にとっては、この日が千秋楽。
(最終日最終回に行くのは閉店セールに群がる奴らみたいで好かんのだ)

おらにとって、夏フェスが2ヶ月以上続いているような熱狂の持続感だった。
それはまさしく、人生で最も過熱した夏であったと断言出来る。

多感な時期の10代や20代ではなく、
色々見えてきて感性も鈍りつつなりそうな30代も
終わりに差しかかった時にこんな奇跡のような映像体験が
出来るなんて思いもしなかった。

おらはこの夏を一生忘れない。

今後もどんなに辛い事があっても、
この映画を糧にサヴァイヴしていけると断言出来る、
一生モノの作品となった出会えた夏なのだから…。

2015年度劇場映画ベスト10 中間総括

お待たせしました。
いえ、お待たせしすぎたと言ってもいいかもしれません。

2015年1月から6月末までの公開作品で筆者が鑑賞した新作劇場映画は16本(複数鑑賞除く)。
その中でも素晴らしかった映画ベスト10本を選んで半年間の中間総括。


●●2015年度劇場映画ベスト10 中間総括●●
(1月1日~6月30日までの劇場公開作品対象)




第10位「寄生獣 完結編」


田宮良子の話と市役所襲撃の話を同時進行でテンポ良く見せていくところは上手い。

最後の後藤との対決場所が変更されてたり、
若干説明不足で唐突過ぎるところもあるものの、
実写ならではの工夫がされてて良かったと思う。
後藤が脱がなかったのは浅野忠信が肉体を絞らなかったから?

だが、実写化が難しい作品を良質な形に残せた功績は大きい。
阿部サダヲの棒読みのミギーの声だけは最後まで慣れなかった。
アニメ版の平野綾が見事なミギーを演じていただけに。


第9位「味園ユニバース」


赤犬がスクリーンで?!しかもジャニーズタレントと?!
しかも山下敦弘監督で?!と、驚きばかり先行したが、
しっかりとした人情歌謡ドラマとなっていて面白かった。

渋谷すばるの声質の良さを堪能とすると共に、最初から最後まで赤犬が出てて大満足!
ラストの、本来の赤犬のボーカルであるタカ・タカアキさんの気遣いが泣けてくる。
和田アキ子「古い日記」が作品中で重要な楽曲になってるのも良い。
でも金属バットを全力で頭部に振り下ろされたら確実に死ぬと思う。


第8位「セッション」


スパルタ禿げおっさん教師と純情ポテトボーイの熱血汗だく
流血ジャズセッションを通じての魂の邂逅が熱い!
ジャズには疎いが、ジャンルとしてむちゃんこ熱い音楽だという事に気づかされる。
やはりサントラ欲しくなる。
にしてもただただ早く叩ければそれでいいんか?と疑問を感じずにはいられない。
バディ・リッチとチャーリー・パーカーちゃんと聴いてみよ。


第7位「バードマン」


ほぼ全編、変拍子のドラムで高揚感と緊張感を掻き立てられる中、
1カット長回しで観ているかのようなシーンの連続性は目を見張るし、
言いようのない酩酊感、浮遊感が心地よい。

まあこれは題材的にアカデミー会員好きそうだし、
そらアカデミー賞獲るわな?。
最初と最後のドラム音と同時に出たり消えたりするキャストクレジットがむちゃんこカッコ良い!
ブリーフ姿であぐらかいたまま空中浮遊するマイケル“麻原”キートンには笑った!


第6位「はじまりのうた」


前作の大傑作「once ダブリンの街角で」に続き、
男女間を音楽という頑なな絆で結ぶ一期一会の瞬間を捉えた作風。
サントラ欲しくなるのも「once」同様。
今回は更に掘り下げた内容になってて、やはり良かった!
K・ナイトレイは前歯の形がかわいい。
出っ歯じゃなくて引っ込み歯なんだよな。

面白いのはエンドロールまで別画面でまだ話が続いてて、
最近の仮面ライダーの劇場版を想起させる。
まるーん5のボーカルの歌でクライマックスが盛り上がるのが若干モヤッときたけど。


第5位「私の少女」


ショートカットのドゥナッペやはり最強。
「アジョシ」の頃から成長したキム・セロンとイチャコラしてるシーンの数々は
ニンヤリ止まらずいつまでも観ていたい。
疑似親子視点としても百合視点としても楽しめて
キュンキュンくる人間ドラマでドゥナッペの新たな傑作!

余談だけど、村の皆が集まって飲んでカラオケをするシーンで、
かかった曲がパク王子の『シャバン☆シャバン』!
出演の男優がベロベロに酔った状態で歌うんだが、
俺は思わずスクリーンを見ながらシャバシャバ~ン♪と口ずさんでいたね!



第4位「ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男」


主演の人が、自然にJBに見えてくるほど口調や仕草もそっくり、
股先開脚ダンスや高速ステップなど、
ステージパフォーマンスを熱く見せていて心拍数が上がるほど惹き込まれる!
現在も脈々と継がれているゴッドファーザーオブソウルのルーツに熱くなった!
ショットガンを事務所で発砲し警察に追いかけられるシーンも再現してて最高!
今年何本目かの音楽映画の傑作!


第3位「幕が上がる」


こんなにも大げさなギミックも無駄な笑いも無い、ストイックな青春映画だったとは!
それでいて良質なアイドル映画としても両立していて驚く。
とても「踊る大捜査線」の監督とは思えないくらいに、
青春ドラマの醍醐味をビシビシ感じられるほど良くて、全編ウルウルきてた。
3年ぶりに、ももク口熱が映画観てる間戻ってきた!


第2位「君が生きた証」


校内乱射事件で死んだ息子の作った歌を唄う親父の物語というだけで
序盤からグッと来たが、中盤で明らかになる事実を知った後、
息子の遺した歌がまったく違った印象を受け、
複雑な困惑と高揚感に打ち震えるラストでスクリーンが見えなくなりそうなほど崩涙。

本作で出演もしてるヒゲのおっさんで俳優のウィリアム・H・メイシーが監督というのも驚き。
音楽映画としても、親子の人間ドラマとしても見事なバランスで両立された出来で、
観たらサントラが絶対欲しくなる!

「はじまりのうた」も良かったが、鳴らされる音楽の意味も重みも違う
「君が生きた証」観賞後の、打ちのめされる衝撃と余韻があまりに響きすぎて
思い出すだけで泣きそうになる。
若いバンドマンの話でもあるのも自分の好みに合っていて超良かった!


第1位「マッドマックス 怒りのデス・ロード 4DX版」


初日に観て、5日後に2回目を観た後の興奮と熱狂ぶりは、
既にブログに綴ってる。

上映期間中のわずか1ヶ月ちょっとの間に、
金を払って6回(1週間に1回必ず)鑑賞したのは生涯初めて。

1回目 IMAX 3D字幕
2回目 4DX字幕
3回目 4DX字幕
4回目 2D字幕
5回目 3D吹替
6回目 2D字幕 立川極上爆音上映


色々なバージョン観たけど、2回目の、全身で感じる4DX版が、
本当に生涯ベストに入るほどの至福の体験だった。
終映後、場内が明るくなっても感動が収まらず、
衝動の赴くままに涙が止まらなかった。

今年もあと5ヶ月、これを越える映画はそうそう無いだろうし、
これから数年先あるかどうかもわからない。

そもそも本作を娯楽映画の価値基準にすると、
今後ほとんどの映画が退屈に見えてしまう危険がある。


これまでハリウッド映画の生涯ベスト1は、
ロバート・デ・ニーロ主演のアクションロードムービー『ミッドナイト・ラン』(1988年公開)だったけど
遂に27年経って更新した!

この映画の素晴らしさ、美しさ、熱狂をうまく言語化するのはホントに難しい。
とにかく劇場でかかっているうちに、この奇跡のような映画を
スクリーンで観られるうちにとっとと体験して感じろ!としか言えない。
なぜこんなに熱狂され、心を突き動かされるのか、観なければわからない。

ちなみに8月1日に7回目、立川の極上爆音上映を2回目行く。
まだまだ宴は終わんねえ!!





2015年映画中間総括ベスト10

第1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード 4DX版
第2位 君が生きた証
第3位 幕が上がる
第4位 ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男
第5位 私の少女
第6位 はじまりのうた
第7位 バードマン
第8位 セッション
第9位 味園ユニバース
第10位 寄生獣 完結編




以上、2015年の映画中間総括でした。
それではまた、半年後!




ちょっとガッカリしたワースト映画はこちら。

2014013020000968f.jpg
『ソレダケ / that's it』

石井岳龍監督の最新作であり、ロック映画という事で楽しみにしていたが、
特別新しいモノをそこに見いだす事はできなかった。

やかましい爆音で鳴らされるロックと映像があまりマッチしてるとは思えず、
中盤からダレるので、寝落ちしそうになった。
これだったら不条理すぎて笑える「生きてるものはいないのか」の方が
良かったな~。
あと、さすがに染谷将太はもう色んな映画に出すぎてて、見飽きてる。

マッドマックス 怒りのデス・ロード

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

公開初日の20日土曜日に木場にある109シネマズにて
IMAX3D字幕版を初見で観了。

imax.jpg

120分間、とめどもない興奮と熱狂が持続しっぱなしの、
激烈鬼ごっこ!

ストイックで剥き身で決死のカイカン的映像と、
終始鳴り続けるモーター音の爆音に全身が震える程の恍惚感。
片腕の女戦士フュリオサの、クライマックスの決意と覚悟に
嗚咽を漏らさざるを得なかった。
しばらく放心状態。

そして、その興奮が今週の平日の仕事中にまで響き、
頭が映画の残像でいっぱいの禁断症状にも似たマックス現象が
(いや、フュリオサ現象か)もう収まりがつかなくなり、
2回目を観たくてたまらなくなる。

なので、25日木曜日、
代休を利用してユナイテッドシネマズ豊洲に足を向ける。

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このシネコンでは、映画のシーンに合わせて座席が揺れたり振動したり、
風が吹いたり、水しぶきが出たりするアトラクション形式の
4DX上映がされているとの事なので、もうイキ勇んでチケットを予約。

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そして鑑賞。

改造車の唸るエンジン音、轟く砂嵐、飛び散る水と血しぶき、
燃え盛る爆炎、その全てをバーチャル体感する事による、
完全なる映画との一体感。

こんなの、人生で初めての体験。
もう一度書く。
こんなの、38年生きて来た人生で初めての体験!!!!!

そして2回目の鑑賞なので、
内容は知っているだけに、より作品世界に没入出来て、
さらに理解を深める事が出来た。

終映後、場内が明るくなった頃には、
本当に言葉が出ず、恍惚のため息しか出ないほど素晴らしかった。
気づいたら人目も気にせずボロボロ泣いていた。

アクション映画で、泣かせようとする演出抜きで、
これだけ最後にボロボロ泣けるのって本当に珍しい。
マックスとフュリオサの言葉の無い、
目を合わせた表情だけで通じ合うラストシーンは、
「これぞ映画!」と断言せずにはいられない。

とにかくこれだけはハッキリ言える。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を一度観て惚れ込んだ人、
もしくは興味を持って観に行こうと思ったら、

4DX上映版は、
絶対に!絶対に!!絶対に!!!
体感すべき!!


世の中に「絶対」なんて無いけど!
本作を身体の五感すべてで感じるエクスペリエンスは、
一生モノの体験だと絶対に保証する!

こんだけ生涯にその記憶を刻む映画体験が出来て、
3200円はハッキリ言って安い!安すぎる!!

終映後、泣きはらしてるのと4DXの体感でウットリして腰が立たない…。
早い事に7月3日で上映終了しちゃうから急げ!
一食ぐらい抜いたって死にはしないが、
4DX体験をしなかった後悔の方が後々デカくなってくるから!


この映画は、ビジュアルのイメージと反してるが、
本当に女性にこそ観て欲しい映画。

カタワの女戦士フュリオサを演じるシャーリーズ・セロンのありのままの美しい勇姿、
生き残る為に必死に抵抗する子産み女達、
バイカーおばあちゃん達のカッコ良さ、
そしてその笑顔の死に様の美しさ。

どこを取っても、全編、女性が輝いている。
マックスは主役であって主役じゃない。
映画の良し悪しは登場人物がどれだけ魅力的かで決まる。
エルサよりフュリオサ!

パンフは900円だが、60ページを越える特大ボリュームで
読み応えあり、とにかく内容が熱い!
映画の興奮を持ち帰るのに最高のプログラム!

IMAX版に2300円、4DXに3200円、合計5500円と、
1本の映画に5500円もかけるなんて、
複数回鑑賞だと他には「愛のむきだし」くらいだが、
(こっちは1万円近く払ってるけど)
まったくもって損したとは思わない。

というより、本当に素晴らしい体験をしたという多幸感で胸いっぱい。
これもすべて「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の作品力が
あってこそ。

ジョージ・ミラー監督、
この映画を作って下さいまして本当にありがとうございました!!!


もう、すぐまた3回目観たくなりMAX!

WHAT A LOVELY DAY!!

2014年度劇場映画ベスト15本総括

お待たせしました。
いえ、お待たせしすぎたと言ってもいいかもしれません。

2014年公開作品で筆者が鑑賞した新作劇場映画は38本!
2013年は13本だったのに比べれば、
近年でもかなり頑張って観た方じゃないでしょうか。

そんなわけなので、素晴らしかった映画ベスト15本を選んで総括。
2014年は特に豊作だったし、正直もう10本に絞りきれないんだよ!!
10本にしなきゃいけない決まりなんかねーだろがぃ!!
ちうわけで、まずは11位から15位までランキング公開!


●●2014年度劇場映画ベスト15 総括●●
(1月1日~12月31日までの劇場公開作品対象)




第15位「レゴ・ムービー」

全編レゴで出来た世界のジェットコースタームービーでありながら、
おもちゃにまつわる大人と子供の心の交流を描いていて秀逸。


第14位「るろうに剣心 京都大火編~伝説の最期編」
特に思い入れのない漫画原作だが実写映画としてはむちゃくちゃ面白かった。
日本が胸を張って世界に誇れる活動時代劇作品として残っていくのでは。


第13位「ザ・レイド GOKUDO」
2時間半という長尺の中で、気ちがいじみた激しいアクションだけでなく、
「ゴッドファーザー」的なマフィアの親子の確執も盛り込み、
シチュエーション映画のイメージからの脱却を図っていて飽きずに楽しめた。


第12位「ジャージー・ボーイズ」
「君の瞳に恋してる」の原曲を歌っていたのが主役のフランキー・ヴァリだったのを知って衝撃。
公開前に来日公演を済ませてしまっているのが大変勿体無い。
それほど、観終わった後に彼らの曲を聴きたくなるような映画だった。



第11位「ドラッグ・ウォー 毒戦」

実録麻薬犯罪捜査モノとして一切の感傷やドラマ性を排する中で
人間の愚かさや恐ろしさや可笑しさを描き、
まるで救いの無い結末まで気が弛めない緊迫感にシビれる!
その沸点となるクライマックスの小学校前での、
容赦なき隣接車輌銃撃戦の凄まじさはさすがジョニー・トー監督!





続いて、1位から10位まで順に発表!



第10位「西遊記 はじまりのはじまり」


チャウ・シンチー監督の6年ぶりの新作という事で公開前から
どうしても期待値は高まるばかりだったが、
その期待に応えてくれるような西遊記の序章を独自の視点で描く、
エゲつないノリで通した爆笑作品。
クライマックスでは泣かせつつもツッコミ無用な壮大なスケールの話に持って行く演出は、
さすがの手腕と唸らされた。
最後に、日本の某刑事ドラマの有名なテーマ曲がかかるシーンはあまりにも卑怯過ぎて爆笑。




第9位「ベイマックス」


まずは、本編前の、犬を題材にした短編『愛犬とごちそう』でいきなり崩涙。
(でも、人の食べ物(ジャンクフード)を犬にあげているのが動物虐待だという意見もあるらしい)

公開前の予告編でてっきり、ふわふわぷにぷにお世話ロボと
少年の心温まるハートウォーミングドラマなのかと思わせておいて、
日本の数々のアニメにリスペクトが込められた、
本格バトルアニメだったというギャップに驚愕。

それでいて、そこはやはりディズニーなのでクオリティは極上。
人間とロボの強固な相棒関係という意味では「電人ザボーガー」を想起せずにはいられなかった。
昨年のパシリムに続き、ロケットパンチに大興奮!
女性キャラクターのGO GOが「キルラキル」の纏流子とヒットガールを組み合わせたような
ルックスだったのも良かった!




第8位「ゴーン・ガール」


結婚怖い!女怖い!
夫婦という他人が集まった共同体について、
これでもかという程の恐ろしさを提示してきて、
既婚男性はもちろん、これから結婚したい男性にも、
うすら寒くなる恐怖を与える、後味の悪さがしばらく後を引くホラー映画。
トレント・レズナーの音楽が更に恐怖心を煽る。
主役の旦那役の男優が、妻役の女優にベロンベロンとクンニリングスをするシーンがあるが、
格好自体が、その後の2人の服従関係を描いているようだった。

本作も「ベイマックス」同様、予告編で騙される作品。




第7位「恋のプロトタイプ」


胸に刺さる、共感度数が振り切れるほどの、
観る者(それに該当する人)を肯定するSF青春映画だった。
そして本作も「ゴーン・ガール」同様、「女怖い!」と思わされる作品だった。
主演の男優の風貌や表情や演技が、本当にアイドルの現場にいそうな
リアル感を持っているのが作品世界への没入度を上げていた。

ヒロイン役の星咲優菜が凄く巨乳な美人というアンバランスな組み合わせというのも、
ラストの、主人公の若さゆえに踏み違えた結果による、
喪失感と惜別の悲しみの嗚咽が胸に響いてくるようで、心のざわつきが止まらない、
後味の残る作品だった。




第6位「泣く男」


野々村議員の号泣会見という芸人殺しの話題も冷めない中で公開された本作は、
監督の前作「アジョシ」が父性なら、本作は母性がテーマとも言え、
より冷酷で無口な殺人マシンの話だが、より切ない人間ドラマだった。

中盤から息もつかせず畳み掛ける殺し合いが凄くて惹き付けられる。
狭いマンションの一室での秒速ナイフ殺陣最高!
ラストのケリの付け方もあまりにもカッコ良すぎるし眩しすぎる。
終映後は男でも惚れる男像に、うおおおおおんと泣く男となった筆者。




第5位「ソウル・ガールズ」
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実話に基づく愛と夢と衝動と歓喜の青春ソウルパワー娘 from アボリジニ to 戦火のベトナム慰問行脚!
も〜ノレて痺れて泣かされた!何の為に誰の為に歌を唄い、
歌に救いを求めるのか、その答えが本作にはあった。
ソウル音楽を愛する人間なら絶対に観るべき映画。
人種差別というマイナスからのスタートなめんな!
という叫びがこだまするすがすがしい1本。
「ドリーム・ガールズ」を意識した邦題だけど、それより遙かに面白かった。




第4位「ライヴ」
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井口昇監督作品では屁で空を飛ぶ女優の姿に涙した事があるが、
本作は両腕電ノコガール(新ポワトリンを鮮やかに演じた入来茉里)の勇姿に落涙!
大野いと、森田涼花、亜紗美と女優陣が大活躍でワクワクしながら観入った!
最後の撃ち合い競争シーンもグッときた。
方便丸出しの大野いとカワイイ!

井口監督作品の中では、「片腕マシンガール」「戦闘少女」「電人ザボーガー」と並ぶ、
好きな作品がまたひとつ誕生した。




第3位「百円の恋」


女版「ロッキー」を邦画でここまで実直に描いた作品なんて無かったのでは?
というくらい“女子ボクシング”という、観たことのなかった斬新な内容に興奮。
それでいてラブストーリーとしても秀逸。
登場人物もそれぞれ個性があって印象に残る人達ばかり。

主演の安藤サクラ扮する32歳無職実家ひきこもりという底辺の女がある事をきっかけにして、
女子ボクシングにのめり込んでいく姿は、「ミリオンダラー・ベイビー」の
ヒラリー・スワンクを想起させる力強さ。
ただじゃ負けねえ美学を体現し、十分すぎる説得力をもって演じたのは凄いし、胸が透く。
観終わって、自分も筋トレを再開しなければと思った。




第2位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」


基本的にSF映画なんだけど、チーム物として、
それぞれのキャラクターの人物描写も丁寧で感情移入出来て最高!
熱くて拳が唸り気持ちアガる!
アライグマ萌える!
心優しい大木男かっこいい!
クライマックスの手を取り合っての最後の攻撃も熱血的展開でグッとくるーーーーー!

各シーンの楽曲の使い方も上手い。
出撃のシーンでかかるランナウェイズの「Cherry Bomb」とか
キャラクターの気持ちとシンクロして昂ぶって鳥肌立った!
ラストにかかるマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエット曲
「Ain't no Mountain High Enough」も、恥ずかしながら
本作で初めて知ったがあまりに良い曲で、すぐにサントラを購入したほど。

2014年に北米だけで3億ドルと特大メガヒットを飛ばしたのは、
もう一回スクリーンであいつらに会いたいという人が多くリピート鑑賞したからだろうな。
それだけ観賞後感の良い作品だった。




第1位「グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの」


本作は1997年に若くして溺死した、音域の広い歌唱力で“奇跡の歌声”と称された
伝説の歌手ジェフ・バックリィと、その父であり同じく若くしてドラッグ中毒で亡くなった
歌手ティム・バックリィの2人を同時に描く親子の郷愁を描く人間ドラマ。

筆者はジェフ・バックリィを20年聴き続けているという事もあり、
1994年に発売された唯一のアルバム「GRACE」の発売20周年記念として、
本作を日本語字幕を付けて公開してくれただけで無条件崩涙。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」も素晴らしかったが、
ニッチ過ぎてDVDスルー確実と思っていた題材の作品を、
日本で劇場公開してくれた配給会社の英断に感謝の意味も含めて、
文句無く2014年の第1位に選出。

歌手だった親父のトリビュートライブが教会で行われる
数日間を描くのが物語のメインだったが、
同時にジェフバクが自分の曲を書き始め歌手を志すきっかけとなる、
エピソードゼロ的な話で大変沁みた。

ジェフバクと実際に共作してた事もあるゲイリー・ルーカスとの「GRACE」の
イントロの片鱗をセッションするシーンはこの曲をもう20年聴いている自分からしたら、
その名曲が生まれる胎動のシーンを見せられて鳥肌立った。

クライマックスの、親父の歌を唄うシーンにも痺れた。

ジェフバクを演じたペン・バッジリーは風貌も歌声も名前も似てるので思わず、
ものまね芸人の一木ひろしとかまねだ聖子みたいな人たちを想起させる。
レコード屋でおどけてモノマネしながら唄うシーンは本人の生き写しかと思うくらい似すぎてて良かった!
ジェフ本人も実際のライブでMCで物まねしたりおどけててお客を楽しませてたし、
よく研究しているなァと感心した。




第1位 グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの
第2位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
第3位 百円の恋
第4位 ライヴ
第5位 ソウル・ガールズ
第6位 泣く男
第7位 恋のプロトタイプ
第8位 ゴーン・ガール
第9位 ベイマックス
第10位 西遊記 はじまりのはじまり

第11位 ドラッグ・ウォー 毒戦
第12位 ジャージー・ボーイズ
第13位 ザ・レイド GOKUDO
第14位 るろうに剣心 京都大火編~伝説の最期編
第15位 レゴ・ムービー




以上、2014年の映画総括でした。
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